夏休み2017 その1

 yuheipapaです。ことし2017年の夏休みは、悠平と一緒にあちこち出掛けました。せっかくの夏休みなので、なるべく多くの乗り物に乗るようにしました。「父子乗り鉄と巡礼」も健在です。久しぶりに、写真とともに絵日記風にまとめてみました。

▼川崎大師の風鈴市

 夏休みに入って間もなく、川崎市川崎大師平間寺の風鈴市を悠平と2人で見に行きました。秩父三十四観音の巡礼を終えた後、関東三十六不動尊の巡礼を続けており、平間寺は第7番の霊場です。御朱印には風鈴市の期間限定の印影も押してありました。広い境内のお堂を順に参拝。薬師殿には御本尊の薬師瑠璃光如来のご分身という「なで薬師」があり、悠平は神妙に仏像と手を合わせていました。

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リバイバルカラー電車

 東京都足立区の西新井大師総持寺と、皿沼不動尊永昌院をお参りしました。それぞれ関東三十六不動尊の26番と25番の霊場です。西新井大師東武鉄道伊勢崎線の西新井から1駅だけの支線、大師線に乗り大師前で下車してすぐです。大師線は、亀戸線とともに2両編成の電車で運行しており、車両には昭和30年代の東武の電車の塗装を再現したリバイバルカラーになっています。緑地に白帯などいくつかバリエーションがあり、悠平はネットの動画サイトなどでそうした情報もすべて押さえています。この日は黄色地にオレンジの帯の車両で、これで悠平はすべてのリバイバルカラーの電車を制覇。満足そうでした。

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 西新井大師に向かって駅を出た辺りで雨が降り出しました。西新井大師の境内では、真っ白なサルスベリが雨に打たれているのが印象的でした。悠平が傘をうまく持てなかったころは、雨合羽を着せていましたが、今では傘もしっかり持てます。西新井大師の後は、2人で30分ほど歩いて皿沼不動へ。帰りは悠平の希望で日暮里・舎人ライナーに乗りました。

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▼「日吉」の由来

 横浜市の日吉と言えば、慶応大学のキャンパスが有名ですが、意外な地名の由来があることを知りました。ここには関東三十六不動尊の第5番の霊場金蔵寺があります。かつては滋賀県の琵琶湖畔に広い境内を持った古刹になぞらえて「東の三井寺」とも呼ばれたそうです。明治22年の町村制実施の際、付近の10の集落を統合する村名を決め兼ね、金蔵寺の裏山に鎮座していた日吉山王権現にあやかり「日吉村」となったのが「日吉」の地名のおこりだそうです。金蔵寺の裏山の奥の院に向かう途中に、由来を刻んだ石碑がありました。境内には中国風の装飾を施された弁天堂や手水舎などがあって、不思議な雰囲気でした。

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▼海を臨む巡礼

 8月最初のお出かけは千葉県・房総半島でした。早起きして新宿発の特急でまず館山へ。1時間に1本の普通電車に乗り換えて千倉駅で降り、バスで向かったのは関東三十六不動尊の三十三番霊場、高塚不動尊大聖院です。不動堂は裏山を少し石段を上ったところにあり、太平洋が見えました。海を臨む巡礼霊場は珍しいかもしれません。

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 昼食はせっかくなので磯料理にしました。私は海鮮丼、悠平はエビフライ定食。メニューにはクジラ料理もあり、単品で竜田揚げも頼みました。わたしたちの世代は子どものころ、クジラは給食の定番でしたし、家庭でも食べていました。なので今でもメニューにクジラを見かけると頼むことが多いです。

 悠平には以前、大阪に住んでいたときの家族旅行で和歌山県の太地町を訪ねた折、竜田揚げを勧めてみたのですがまったく食べませんでした。当時は5歳でした。今回も箸はつけないかなと思ったのですが、恐る恐る一切れを口に運ぶと「おいしい」。どうやら醤油ベースの味付けも和風好きの悠平の口に合ったようです。食べられるものがまた一つ増えました。

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 食後はバスで房総半島最南端の野島埼へ。灯台に上って太平洋の眺望を楽しみました。帰りは房総から対岸の横須賀市久里浜へ、東京湾横断フェリーを利用。デッキから乗客が投げるお菓子などのエサを目当てにカモメがついてきて、投げられたエサを上手に空中でキャッチする姿も。暑い1日でしたが、悠平も乗り物を満喫した楽しい1日でした。

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夏休みを振り返って

 妻(yuheimama)です。長かった夏休みを元気に過ごした悠平でしたが、2学期が始まった途端に発熱。ここ数日、ようやく通常ペースに戻りました。

 夏休みには長らく懸案となっていた足し算の繰り上がりの理解がステップアップ。2学期が始まってからもネットで見つけた「さくらんぼ足し算」ドリルを利用して継続学習しています。

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 学校からの宿題で取り組んでいた漢字学習では、その日に学習した漢字を使って、単語を作ったり、文を作る問題がありました。当初はなかなか思いつかずに苦戦していましたが、得意の地名や駅名で単語を答えたり、時折、私では思いつかないようなユニークな文を書くことがありました。「犬」を使った文では「ようかいじんめん犬にあいました(=妖怪人面犬に会いました)」。テレビアニメ『妖怪ウオッチ』には、しばらくご無沙汰していましたが、ここで人面犬が出てきたときには、思わず吹き出しそうになりました。

 また、この夏休みの課題の一つは、放課後等デイサービスへの週2回の通所でした。生活習慣にこだわりのある悠平は、週1回の通所習慣をなかなか変えようとしませんでしたが、1学期からの働きかけで、スムーズに週2回通所することができるようになりました。さらに8月下旬には自分から、「2学期が始まってからも行くよ」と言いだし、週2回の通所が定番化しそうです。適応力・柔軟性が出てきて、母も大助かりです。

 休み中はこのほかに、旅行に行ったり、映画やお出かけもしました。川崎市にある藤子・F・不二雄ミュージアムでは、ご所望だった「きれいなジャイアン」を見ることができて大満足。写真もたくさん撮ってきました。

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 学習面も生活面も一歩前進できた充実の夏休みとなりました。2学期は学校行事が多いので、体調に気をつけながら、さらなるステップアップを目指したいと思います。

繰り上がりの足し算――認知特性に合わせた学び方

 妻(yuheimama)です。この夏休み、悠平は繰り上がりの足し算を習得すべく、学習を続けています。

 繰り上がりをなかなか理解できない悠平にも分かりやすい教材はないものかといろいろと探しました。国語を継続している四谷学院の療育55段階は繰り上がりでつまずいて以来、ストップ。続いて購入した『ゆっくりさんすうプリント』も、途中から進めなくなりました。

 

 一般に繰り上がりの理解を促すには、ドッドやタイルなどの図解が用いられます。

 例えば「8+4」の場合、
 ●●●●● + ○○○○
 ●●●
 4つのドッドの内、2つを8にくっつけて、
 ●●●●● + ○○ 
 ●●●○○
 10の固まりと2で答えは「12」。

 

 この手の図解をいろいろと試しましたが、悠平はいつも困り顔でした。また、足し算ではなく、お金の問題に取り組んだときのこと。下の写真のように、お金と値段の関係を図解しておつりを求めさせようとしたのですが、これまた「?」。

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 さらには、2つの時計を並べて何分経ったかを考える問題でも大混乱。

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 どうやら悠平は、1つの問題を解くのに、2種類の絵図が示されると、その関係が把握できないようなのです。試しにおつりを求める上記の問題を、実際の100円玉を用いてやりとりしたところ、意味を理解して、正しいおつりを言い当てることができました。また、時計の問題も時計版を使って長い針を動かしながら時間の経過をたどると、正解できました。分かりやすいようにと示した図が、かえって悠平の理解を妨げていたのです。1つの問題を解くには、1種類の道具でという手法がカギになりそうです。

 ここに至り、悠平の認知特性が分かったところで、肝心の繰り上がりにどう取り組むか? yuheimamaの作戦は100玉そろばんの徹底活用です。

「100玉そろばん+れんしゅうちょう」セット

「100玉そろばん+れんしゅうちょう」セット

 

 まずは、上記の「8+4」の場合、悠平は初め、8に「1、2、3、4」と数えながら4を足していました。そこでyuheimamaが一工夫。まず、10の固まりを意識させるために、8にくっつける2つのそろばん珠を一気に動かして、「悠くん、2・・・3,4だよ」と、デモンストレーション。これは目力の強い悠平には効きました。以降、「7+5」では、元気に「3! 4,5」、「6+6」では「4! 5,6」と、絶好調です。こうした問題を何日も何日も続け、そろばん珠の動きを徐々に数字の操作にリンクさせていきました。初めこそ、そろばんの動きと数字の関係に戸惑っていたものの、こちらも繰り返し取り組む内に、理解が進んだようです。

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  ついに、そろばんなしで数字の操作のみで正解できるようになり、悠平と母は2人で「できたね、分かったね!」とおおはしゃぎ。悠平は「難しい問題が簡単になったね~」と感想まで言うことができました。もちろん、まだまだ練習は必要ですが、悠平の頑張りと発達に母は感動。そして、昨年9月に繰り上がりに引っかかって以来1年弱、諦めなかった自分自身を「頑張ったね、私」とちょっぴり自画自賛したのでありました。

長野へお礼参り

 yuheipapaです。
 悠平と一緒に続けてきた秩父三十四観音が結願し、西国三十三観音、坂東三十三観音と合わせて百観音の巡礼を無事に終えたことへのお礼参りに7月、長野市善光寺と、長野県上田市北向観音に家族3人で行ってきました。
 当初は悠平と2人で日帰りも考えたのですが、せっかくなので北向観音のほか古刹がいくつかあり、「信州の鎌倉」とも呼ばれる別所温泉に1泊しました。日帰りでは私と2人であちこちに出掛ける悠平ですが、泊まりがけとなるとyuheimamaが一緒でなければだめなようです。
 善光寺への観音巡礼のお礼参りは古くから行われていたようです。北向観音は距離は離れてはいるものの、南向きの善光寺の本堂と向かい合っているとのことで、一緒に回るのが良いのだとか。ちなみにどちらか1カ所だけでは「片参り」と呼ぶそうです。
 初日は山あいのひなびた温泉町でゆっくり過ごしました。翌朝は、たまたまだったのですが、年に1度の雨乞いの儀式と伝わるお祭り「岳の幟(たけののぼり)」も楽しみました。
 2日午後は長野市に移動。善光寺の門前は土産物店や食事処が立ち並び、とてもにぎやかでした。善光寺の巨大な本堂では内陣まで進んでお参り。地下の真っ暗な廊下を進む「戒壇巡り」でも、家族3人とも「極楽の錠前」に触れることができました。説明によると、「錠前の真上におられる秘仏の御本尊様と結縁を果たし、往生の際にお迎えに来ていただけるという約束をいただく道場」とのことです。
 北向観音 http://www.kitamuki-kannon.com/
 岳の幟 http://www.mtlabs.co.jp/shinshu/event/takenono.htm
 善光寺 https://www.zenkoji.jp/
 戒壇巡り https://www.zenkoji.jp/hondou_okaidan

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北向観音

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善光寺本堂】

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別所温泉の『岳の幟』】

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【悠平のお気に入り、真田神社の大きな赤兜】

 悠平はと言えば、旅行に行くと決まった時からネットで情報収集に努めていたようです。文字情報ではなく、専らyoutubeの動画なのですが、どう検索して見つけ出すのか、上田市コミュニティバスや、JR上田駅から別所温泉までを走る上田電鉄などを調べ上げていました。中でも悠平が気に入っていたのが、上田城址の真田神社にある巨大な赤い兜。真田幸村が用いていたものがモデルの奉納品です。上田城を訪ね、実物を目にして感激の様子。このほか、北陸新幹線、上田鉄道、しなの鉄道と初めて乗る電車がたくさんあって、満足そうでした。

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【悠平も私も初めて乗った北陸新幹線E7系】

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上田市コミュニティバス「ぐるっと上田丸」】

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上田電鉄上田駅別所温泉駅を往復】

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【上田~長野間は、しなの鉄道で】

 お礼参りも済んで、観音巡礼は一区切りです。現在は関東三十六不動を悠平と一緒に巡っています。
 関東三十六不動 http://tobifudo.jp/36fudo/

夏休み突入!

 妻(yuheimama)です。1学期があっという間に終了し、夏休みが始まりました。長~い夏休み、悠平にとって有意義かつ私にとってストレスフルにならないよう、過ごし方を考えておきました。

 悠平は生活習慣へのこだわりが強いため、これまで放課後等デイサービスには週に1回、決まった曜日にしか通所できずにいました。そこを何とか乗り越えたいと、8月には週2回の通所にチャレンジです。1学期からデイのスタッフにも働きかけていただき、渋々ながら「うん」と言った悠平。頑張れ悠平! 行ってくれると母も助かる~。

 長期休みのお約束は映画館でのアニメ映画鑑賞。まずは夏休み初日、ディズニー・ピクサーカーズ/クロスロード』を観に行きました。内容は大人向けだと思いましたが、悠平は次から次に出てくるさまざま車に釘付け。集中して観ているようでした。8月にはユニバーサル・スタジオ『怪盗グルーのミニオン大脱走』を観に行く予定です。

 日帰りできる博物館も要チェック。学校の遠足で行って楽しかった藤子・F・不二雄ミュージアムの再訪や、リニューアルしたポリスミュージアム(警察博物館)、そして敬愛する岡本太郎先生の記念館に行くことも計画しています。

 そして忘れてならないのは、家庭学習。学校の宿題と療育55段階を柱に、国語算数に取り組みます。なかなかクリアできない繰り上がりの足し算の理解が進むよう、継続して学習する予定。お金については、おつりを理解できるよう、教え方を検討中です。

 今年の夏は暑くなりそうですが、夏バテしないよう体調管理に気をつけて過ごしたいと思います。

就学相談――小5になって思うこと

 

妻(yuheimama)です。7月に入り、夏休みの家庭学習や外出予定などをあれこれと考え始めています。

来年、小学校入学を控えたご家庭では、そろそろ就学相談が気になり始める時期ではないでしょうか。そこで今回は、悠平の就学相談で迷ったこと、気になったことを振り返り、特別支援学校小5になった今、懸念していた事柄が実際はどうだったのかをまとめてみたいと思います。支援学級か支援学校か、悠平の場合は「学習面、生活面、地域のお子さんたちとの交流」などをポイントに検討しました。

【学習面】
就学前、学校見学をしたときには学習内容が非常に初歩的に思え、支援学校側からも「学業優先なら支援学級に」と言われて大いに悩みました。知的に軽度なら支援学級、重度なら支援学校という考え方もありますが、悠平の場合は知的に中度なので判断がより難しかったように思います。

参考までに、4年生の授業参観で見た「国語・算数」を紹介します。クラスの在籍児童は6人、教員は2人です。授業は集団学習と個別学習で構成されています。まずは集団学習について。通常学級であれば、教員が一斉授業するところですが、支援学校では6名という少人数であっても、児童の認知レベルも特性もそれぞれ違うため、一つの素材を使いながら個別課題に即したアプローチをしていました。例えば算数では、一人ずつサイコロをふり、数の理解が難しい子は教員と一緒に目を数え、一人で分かる子は自分で数え、足し算ができる子は2回ふって目の合計を計算するという具合です。個別学習では、発達検査に基づく療育課題(「目と手の協応」や「手先の微細運動」など)を中心に、それぞれの課題に応じて読み書きや数・計算といったプリント課題に取り組んでいました。

総じて、授業では新しいことを次々に教えていくというよりは、苦手補強をしながらボトムアップを目指すという印象があります。悠平の場合は、就学前に家庭で取り組んでいた療育課題は学校に任せ、国語算数は学校と相談しながら家庭学習を中心に進めています。

【生活面】
支援学校では、身辺自立や身だしなみが日課に組み込まれています。言葉かけだけでなく、視覚支援を多用しながら、毎日、毎週、繰り返し練習していくことで、一人でできることを増やしていきます。授業に乾布摩擦を取り入れ、体の洗い方を覚え、入浴の自立につながったときには、感心してしまいました。

係活動ではそれぞれが役割を担います。普通校であれば、もしかしたら係を担当しても周りのお友達に手伝ってもらうことがあったかもしれませんが、支援学校では時にはお友達を手伝うこともあるようです。また、悠平は昨年、学校行事の体育発表会開会式で、児童代表による「誓いの言葉」の一端を担いました。こうした機会が得られたのは、支援学校だったからかもしれません。

さらに悠平の場合、就学前後はパニックの最盛期であり、パニック対応と通学の継続が大きな課題でした。支援学校では視覚支援で見通しを持たせたり、学校生活の中であえて変化を経験させて慣れさせたりと、きめ細かい対応をしていただきました。最近では、パニックと思いこみの強さなどからくるわがままを見極め、わがままには断固とした態度をとるなど、一貫性のある対応をしてくださっています。学校と療育の相乗効果か、悠平のパニックは激減し、学校に楽しく通学できています。

生活全般を通して、専門性の高い教員が手厚く指導してくれるのは、支援学校の特徴です。

【地域交流】
地域の学童クラブ等に行っていれば、日常的な交流が持てると思いますが、支援学校と放課後等デイサービスが生活の中心である場合は、正直、機会が限られます。学校では地域の小学校との交流授業があったり、直接間接の交流を行う副籍制度がありますが、日常的といえるほど頻繁な交流ではありません。また、地域差があると思いますが、悠平の学校は区境に位置し、交通の便もあまりよくないため(わが家からは電車やバスを乗り継いで片道1時間以上かかります!)、自宅近隣の方々は支援学校がどこにあるかをご存知な方もほとんどおらず、地域住民の方々が障害のある子どもたちを身近に感じる機会が少ないという現状があります。

悠平は最近、お友達に積極的に関わりたがるようになってきましたが、周囲もマイペースな自閉症のお子さんが多く、なかなか一緒に遊べない様子。かといって、近所の公園で遊んでいる同年代のお子さんたちを見ると、サッカーや野球などをしているので、こちらもまた一緒に遊ぶのは難しそう。友達との関わりについては放課後デイで積極的に取り組んでいただいていますが、お友達、引いては地域交流は将来、地域に居場所を作っていく上での大きな課題だと思っています。

悠平は就学相談や学校見学を通じて大いに迷った結果、支援学校に就学しました。今では、のびのびかつゆっくりでも着実に育っている姿を見て、yuheipapaと「支援学校にしてよかったね」と話しています。就学相談の際には、支援学級と支援学校の特徴をメリット・デメリットという見方で判断しようとしたこともありましたが、5年間通学して思うのは、メリットとデメリットは表裏一体、子どもにとって大切なのは居場所があって、そこが合うかどうかなのではないかということです。また、すべてを学校に任せるのではなく、学校と家庭、放課後活動との役割分担を意識的に考えていくことも重要だと思います。悠平と我が家の体験談が少しでも参考になればうれしいです。

※以前に支援学校の先生が書かれた本をブックレビューしました(2014年11月3日「久しぶりのブックレビュー(2)――読書週間に寄せて」)。

 

 

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