先輩お母さんのお話を聞いてきました※追記あり

 妻(yuheimama)です。9月24日(金)、世田谷区総合福祉センター(さくらポート)で開かれた「先輩お父さん・お母さんの話を聞く会」に参加しました。お子さんを幼稚園に通わせた経験を聞く催しです。お話してくださった「先輩」は二人で、一人は区立幼稚園を卒園し、現在小学校の特別支援学級に通うお子さんのお母さん、もう一人は私立幼稚園を卒園し、現在都立の養護学校に通うお子さんのお母さんでした。参加者は30人前後だったのではないかと思います。
 お二人からお子さんの発達の特徴と、どういう経緯で幼稚園を選び、どのような園生活を送ったかなどのお話があり、その後、参加者との質疑応答がありました。
 以前のエントリー(「幼稚園探し、再び」)で紹介したように、悠平は昨年、3年保育の私立幼稚園2園に不合格となりました。今年7月、近隣の私立幼稚園に来春2年保育での受け入れの可否を問い合わせたところ、いずれも受け入れ困難であることが分かりました。現在は区立幼稚園への入園を希望しています。そんな事情で区立幼稚園については特に関心が強く、わたし自身も何点か質問させていただきました。以下、先輩お母さんのお話に質疑応答の内容を織り交ぜて、簡単に紹介します。

 区立幼稚園へは、申込者全員が入園でき(応募人数を上回った場合は抽選、定員割れした場合は二次募集を行うそうです)、事前の就園相談によって必要に応じて介助員を付けてくださるとのことです。1学年は2クラスで最大68人、介助員を必要とするお子さんはクラスに1人のこともあれば3〜4人のこともあり、その頻度も子どもの状態に合わせて週数回のこともあれば毎日のこともあるとのこと。園生活では勉強はなく、遊びが中心。自然が多く、動物当番があったり、野菜を育てたり、年長さんは年少さんのお世話をすることもあるそうです。育てた野菜はカレーパーティでいただいたり、収穫した果物をお弁当の時間に出してくださることもあるのだそうです。通園は親が徒歩で送り迎えをするため、毎日先生から園での様子を聞くことができ、また役員や係などで園に親が出向く機会も多いため、子どもの様子がよく分かるとのことでした。
 話を聞いているうちに、悠平の幼稚園生活を想像して、温かい気持ちになってきました。悠平は動物好きで、公園で遊んでいるときに散歩している犬を触らせていただいて喜んだり、動物園でキリンやヒツジにニンジンをあげて大喜びしたことがあります。まだまだ着替えやトイレなど身辺自立もおぼつかない悠平ですが、いつも世話をされるだけでなく、誰かの(それが動物でも)世話をしてあげることができるようになったら、なんと素敵なことでしょう! また、偏食が激しくほとんどの野菜は食べられない悠平ですが、果物は大好きです。お友達と一緒に、自分たちで収穫した果物を食べることができたら、とてもおいしく楽しい体験に違いありません。先生と密に連絡を取り合えるのも魅力です。そんなことを考えながら、区立幼稚園での体験談を直接伺えたことに感謝しました。

 私立幼稚園の先輩お母さんのお話では、自宅近くに区立幼稚園がなかったこともあり、一番近くの私立幼稚園を選ばれたとのことでした。「今と当時では状況が違うと思いますが」と前置きされた後、そちらの園では初めての障害児受け入れだったらしく、園への送迎はもちろんのこと、園生活でもお母さんが付き添われた時期が続いたと話しておられました。当日は、現在養護学校に在籍しているお子さんが通級している地元の中学校のクラスメート宛てに書かれた、お子さんの紹介文を持参し、紹介してくださいました。
 「まずは現実を受け入れるのが大変だと思いますが、いつまでも子どもに付き添っていけるわけではないので、地元の人たちにどんどんアピールしていかないと」と力説されました。また、幼稚園時代を振り返って「(障害児が)一人いることで、みんなが本当に優しくなっていくんです」とも。この言葉には勇気をいただきました。
 私自身の幼稚園探しの経験と当日のお話から、私立幼稚園には各園の事情や方針があるとはいえ、障害児の受け入れに関しては、さらに門戸を開いていってほしいという感想を持ちました。障害児(者)は隣人であり、友人であり、この社会を構成する一員なのですから。

 今回、このような会に参加し、体験談を直接うかがうことができ、本当に参考になりました。こうした機会を設け、参加してくださった方々に、感謝します。来月にはいよいよ区立幼稚園の申し込みです。無事に悠平が入園できますように!


 ※yuheipapaです。きょう(25日)は悠平をわたしの実家に連れて行きました。赤ん坊のころから何度も行っているのですが、今回は久しぶりの訪問だったためか、おばあちゃんが玄関から出てきて出迎えてくれたのに、わんわん泣き出してしまいました。家に入っておじいちゃんの顔を見てまた大泣き。それでも、しばらくすると泣き止み、後はパニックを起こすこともなく上機嫌。おじいちゃん、おばあちゃん孝行をしました。
 写真は帰りがけ、JR錦糸町駅のホームから見えた建設中の東京スカイツリー。行きがけはどんよりとした曇り空だったのが、午後からは晴れて、青い空にくっきりと映えていました。悠平は、と言えば、相変わらず無関心。もっぱら行き交う電車に目を奪われていました。

【追記】2010年9月28日23時10分
 ハンドルネーム「幼稚園ママ」さまから、とてもあたたかいご連絡をいただきました。ありがとうございました。わが家も、悠平の楽しい幼稚園生活に向けてがんばります。今後もよろしくお願いいたします。(yuheipapa&yuheimama)