夏休みの家庭療育、中間報告です

 妻(yuheimama)です。夏休みもそろそろ折り返し地点、家庭での療育は旅行の3日間を除いて毎日続けています。この間、悠平がステップアップできた課題もあれば見直した課題もあるので、経過報告します。
 まず、ステップアップできたのはカットアンドジグで線を書く課題です。筆圧の弱い悠平は、自閉症療育センターwillで行っているのと同様に、鉛筆よりも軽く紙に触れただけで書けるサインペンを使っていました。初めは線を1本書くだけでしたが、慣れてきたのを見計らって線を3本にしました。さらに最近、筆記用具をサインペンから鉛筆に変えてみたところ、難なく線を引くことができるようになりました。継続は力なりです! 今後のステップアップとしては、カットアンドジグなしに線を書けるようになることですが、焦らずにやっていきたいと思います。

 次に、何回かトライしてみたものの、上手にできなかったり関心がなかったりで再考した課題をいくつか紹介します。まず、はさみで切る課題。幼児用の教材で直線切りの練習を試みましたが、右手で持ったはさみも左手で持った紙もうまくコントロールできずに、私が手を添えてもギザギザになっていました。もう少しステップを踏んだ方がよさそうだったので、小さい紙を1〜2回で切る課題にしました。こちらの方が本人にも負担が少なく達成感が得られるようで、私としても「上手に切れたね」と声が掛けやすいので、少し続けてみようと思います。

 次にぬり絵です。筆圧の弱い悠平はクレヨンが苦手です。幼児用教材で、小さな空白を塗りつぶす課題を出してみましたが、全く関心を示しません。そこで悠平が好きなトミカのぬり絵を使ってみました。きちんと塗ろうとすると先の教材よりもはるかに難易度は高いのですが、もちろんそれが目的ではなく、クレヨンを使う動機付けにと考えました。結果、成功しました! ぐちゃぐちゃ書きではありますが、クレヨンを片手に楽しそうに塗っています。今は絵に合わせてクレヨンを1本渡して書かせていますが、慣れてきたら自分で色を選ばせたり、枠内に塗ることを意識できるようにサポートしていきたいと思います。

 また、シールの課題も題材によって興味を持ったり持たなかったりだったので、トミカプラレールのシールブックを試してみました。食いつきはよかったのですが、マッチングの要素もあるためか正確に張るのはなかなか難しいようで「お母さん、お母さん」が早くも発せられてしまいました。こちらはステップをもう少し細分化して課題提示する必要がありそうです。

 最後は洗濯ばさみではさむ課題。最初に用意した洗濯ばさみのバネが強かったようで、うまくできずにすぐに関心をなくしてしまいました。どうしたものかと思っていたところ、先日の旅行先(くじらの博物館)で海の生き物のシールとクリップを見つけたので、新しく課題を作ってみました。こちらはとてもうれしそうに取り組みましたが、クリップ全体が絵になっているためか、どこがはさむ部分でどこが留める部分かが分かりづらい様子。課題づくりに凝りすぎは禁物との教訓を得つつ、繰り返し取り組んでいます。

 スモール・ステップと一言で言うのは簡単ですが、実際にやってみると思っていた以上にたくさんのステップがあることに気付かされます。我が子に合った課題づくりはなかなか大変ですが、専門家のアドバイスや療育関連の書籍を参考に、細くても長く続けていきたいと思います。