夏休みの家庭療育を振り返って

 妻(yuheimama)です。8月も終わり、幼稚園も2学期が始まりました。夏休みに入ったころは悠平と二人での長い一日をどうやって過ごそうかと持て余し気味でしたが、家庭での療育を振り返ると、予想以上に実りの多いものとなったと感じます。以下に、家庭療育の成果(もちろんスモールステップですが)と感想を書き記したいと思います。

 (1)一人で線が書けるように〜カットアウトジグを使って1本の線を書くところから始めた課題は、サインペンで1本の線→サインペンで3本→鉛筆で3本→カットアウトジグなしに鉛筆で3本にステップアップすることができました。まだ鉛筆を正しく持つことはできないので、今後の課題は正しく持って書くことです。

 (2)ぬり絵も楽しく〜幼児用教材のぬり絵には関心を示さなかった悠平ですが、大好きな自動車などの絵柄を用いてぬり絵を楽しむことができるようになりました。初めは一色でぐちゃぐちゃ塗るだけでしたが、最近では一応、絵の枠を意識しながら車のボディとタイヤを塗り分けられるようになってきました。

 (3)はさむ課題にも慣れ〜手先の弱い悠平にとって、ちょっと難しかったはさむ課題。しつこく…ではなく、粘り強く続けていたら海の生き物クリップは自力ではさめるようになり、新しく作った洗濯ばさみの課題もこなせるようになりました。

 (4)ひもとおしも順調に〜8月中旬の自閉症療育センターwillでの課題を参考に、段ボール+折り紙とひもで作ったひもとおしの課題。両手を使うので難しいかと思ったのですが、案外簡単にできたので、より小さく細かい作業ができるものをと考え、100円ショップで購入したボビンにたこ糸を通す課題を作りました。こちらもコツがわかったのか、1、2回のうちにスムーズにできるようになりました。両手を使う課題に慣れたら、いよいよボタンの練習をと考えています。

 (5)数字が好きに!〜ビーズを使った数字ボードはとても気に入ったようで、全色混ぜたビーズを「1、2、3、4…」と数えながら、色別に一人ではめることができるようになりました。数については、以前は順番としては分かっていたようなのですが、量としては理解していませんでした。この課題で量としての数も理解が進んだようで、身の回りの物もいろいろと数えてみるようになりました。

 (6)親子で初めての工作〜ぬり絵とはさむ課題に進歩が見られたので、悠平に工作の楽しみを知ってほしいと、写真のような簡単な工作を試みました。まず私が白い厚紙にカラーのサインペンで簡単な絵をかき、それをぬり絵の課題として出します。次にはさむ課題として、恐竜の足やカニのはさみとして洗濯ばさみをはさみます。これには悠平もニヤッ。それ以上に「こんなことができるようになたのか」と喜んでくれたのは主人の方でした!

 (7)身辺自立のために〜この夏、脱オムツに向けてトイレトレーニングを本格化しました。大体2時間おきにトイレに行き、成功と失敗を繰り返しています。まだ事前には知らせることができませんが、生活習慣としてのトイレは身に付きつつあります。本人がオムツを外すことに抵抗があるようなので日中もオムツを使っていますが、家ではオムツの中にパンツをはくなどして、パンツの感触に慣れていってくれればと思っています。また、歯みがきもwillでの方式を真似て、自分で磨くように練習を始めました。willでは歯のどの部分を磨くのかを写真をめくりながら見せて視覚支援しているので、同様のカードを作ってみました。こちらは気に入ったようで、ここ数日は自分でカードをめくりながら一生懸命歯ブラシを動かしています。

 この夏休み、毎日机に向かう習慣が付き、スモールステップを重ねることができました。「継続は力なり」を実感した日々でした。幼稚園が始まってからも、1日10分でも毎日家庭療育を続け、少しずつでも「できる」ことを増やしていってやりたいと思います。