お地蔵様のご利益!?

 妻(yuheimama)です。幼稚園では2学期が始まり、いつもの生活ペースが戻ってきました。先日は担任の先生からお電話をいただき、「悠平君、夏休み中にお家で療育をしていたんですか? 1学期に比べて、はさみを使う活動やお絵かきに、すごく積極的に取り組むようになっています」とうれしい報告を受けました。母、感涙です!! 少しずつでも興味の幅が広がり、いろいろなことにチャレンジしていってくれたら・・・と、今も療育は続けています。

 まずは表題の「お地蔵様のご利益」について。悠平は絵本で『かさじぞう』を読んで以来のお地蔵様ファン(?)です。夏休みには家にあった手ぬぐいを頭にかぶって「かさじぞうごっこ」をして遊びました。そこで思いついたのが、トイレトレーニングで成功したときのご褒美にお地蔵様グッズを使うことでした。何かいいものはないかと考えていたときに、先日、京都のはんこやさんでお地蔵様のはんこを見つけました。トイレで成功したときにお地蔵様のはんこを押します。出なかったときには欄外にはんこ。うんちに成功したときはダブルポイントです。うんち用には「たいへんよくできました」というはんこを別に用意していたのですが、悠平にとってはお地蔵様の方が格上だったようです(笑)。お地蔵様のおかげで、時々は「お地蔵様!」と言ってトイレに駆け込むなど、事前告知にも進歩が見られるようになりました。まさに「お地蔵様のご利益」、お地蔵様に感謝の日々です。

続いて、最近の療育の様子を書きたいと思います。まず、はさみを使った課題です。切ったものをのりではる課題へと発展させました。悠平はひらがなは読めるのですが、カタカナはまだ読めないので、1回に1段分、カタカナを読みながら切ってはり、オリジナル(と言うほどのものでもありませんが・・・)カタカナ表を作成中です。自分で手がけたものなので、完成した後も興味を持って見てくれたらなぁとちょっぴり期待しています。

 線を引く課題では、カットアウトジグを卒業して鉛筆書きができるようになったので、今度は同じマークを線で結ぶ課題をつくりました。マークには悠平が好きなトミカプラレールのシールを使っています。初めは上下同一のマークを結ぶ課題をつくりましたが、慣れてきたところで、幾つか位置をずらしてみることにしました。写真の課題では、最短距離ではないものの、なんとかかんとかドクターイエロー(黄色い新幹線)を結んでいます。

 シールは、はじめのころは写真左のようにとりあえずマッチングさせてはっていたのですが、最近では写真右のように枠を意識してはれるようになってきました。う〜ん、進歩!

 2学期からは新しい課題も加えました。100円ショップで購入した魚釣りのおもちゃです。魚が口を空けたり閉じたりしながらぐるぐる回るので、つるのは大人でもなかなか難しいのですが、楽しみながら視覚情報と手の運動の協調をトレーニングできるので、悠平も集中して取り組んでいます。ある程度できるようになったら、親と交代で(=ルールに従って)ゲームができたらと思っています。

 最後に、自閉症療育センターwillで使用しているのに倣って、わが家にもタイマーを導入しました。遊びに夢中になっていると、次の行動への切り替えがスムーズにできないことがあるので、そんな時に「あと10分」と声を掛けてタイマーをセットします。これは効果てき面でした。たまにはぐずることもありますが、ほとんどの場合、自分から「おしまい!」と言って次の行動へ移れるようになりました。

 悠平のステップアップを確かめながら課題を考えるのは充実した作業ですが、なかなか大変でもあります。こちらも息切れしないようにスモールステップで続けていきたいと思います。