冬休み家庭療育(後編)

 妻(yuheimama)です。悠平の幼稚園では10日から3学期が始まりました。冬休み中にこの「後編」を書くつもりだったのですが、年末年始に家族で順番に風邪を引き(もちろん最初は悠平です)、始業式前の3連休に旅行したため、休み明けになってしまいました。旅行のエピソードは後日に譲るとして、今回は前回に引き続き、家庭での療育を紹介します。

 まずは手先の微細運動のためのコイン入れです。ティッシュペーパーの空き箱に白い紙を貼り、そこにカッターでいろいろな方向の細長い穴を開け、コインを入れます。穴の方向を変えることで手先・手首を動かす「試行錯誤」の必要が生まれます。これは自閉症療育センターwillで取り組んでいる課題を参考にしたものです。willではそれぞれの穴に異なる色をつけ、色別にカラーのコインを入れます。この課題は比較的容易にクリアすることができていました。そこで家では違うタイプのコインを使うことにしました。
 悠平は普段、自動販売機やガチャガチャをするときに100円玉や10円玉を自分で投入口に入れたがるのですが、硬貨の種類が分かっていないようだったので、硬貨に似たおもちゃのコインをネット通販で見つけて、使うことにしました。初めの数回、入れることはできたのですが、コインの種類は気に掛けず、バラバラの箇所に入れていました。そこで数字(金額)を一緒に読み上げるようにすると、迷いながらもなんとか正しい位置に入れられるようになりました。今後も硬貨の種類を覚えるまで、時々課題に組み込んでいこうと思います。

 次はブロックを使った課題です。悠平は手先の力が弱いからか、以前からブロックを与えてもなかなか自分から遊ぼうとはしませんでした。そこで同じ色形の大き目のブロックを1対組み合わせることから初めて、形のあるものを模倣して作る課題に発展させていきました。先日は、動物らしきもの(?)を組み立てることに成功しました。

 今度は数を意識するための課題です。紙に何色かのペンでミニカーの駐車スペースを書き、そこに数を数えながら色別にミニカーを停めさせようと考えました。結果から言うとこれはうまくいきませんでした。というのも、悠平は用意したトミカに気を奪われて、遊びだしてしまったのです! 大好きなトミカを使って課題への関心を高めようと思ったのですが、実物はあまりに刺激が強かったようです…トホホ。

 最後に以前のエントリー(楽しく広がるひらがな学習)で紹介した課題の成果を報告します。先日、ひらがなマグネットを前に置き、「ゆうくんのお名前はゆうへいだよね」と言ったところ、マグネットで「ゆうへい」と並べることができました! これには悠平も満足げで、「ゆうくん、すごいね〜!」と二人で喜び合いました。このほかにも最近は、ひらがなの連なりを単語として読むことが楽しくなってきたようで、外出先で見かけた看板や、テレビのテロップ、絵本に書かれたひらがな部分を自分から読もうとするようになってきました。これからもひらがな学習を繰り返し、さらにカタカナも加えて、文字の世界を広げていけるようサポートしていきたいと思います。

 このところ、家庭療育の内容を紹介することが多かったように思いますが、これと並行して日常生活での気付きやエピソードも折に触れ書いていきたいと思っています。最後になりましたが、本年もよろしくお願いいたします。