「お勉強しない」

 妻(yuheimama)です。3学期に入り、箸の練習を始めたり、トイレトレーニングが前進したりで、身辺自立が徐々に進んでいる悠平ですが、このところ「お勉強しよう」と声を掛けると「お勉強しない」と言うことが多くなってきました。これまで、課題の一番最後にパソコンタイムを設けて動機付けをしていましたが、最近では自分で好きなときにパソコンを立ち上げられるようになり、動機付けにならなくなったようです。新たな動機付けとして、勉強後にカレンダーにはるシールを変えてみたり、ゲームや絵本をちらつかせてみたりもするのですが、物で釣るには限度があります。嫌がる悠平を無理に席に着かせたこともありましたが、いざ課題を提示すると、目はあさっての方を向き、手も自分から動かそうとはしません。そんなことを繰り返して机に向かうことが嫌いになっては元も子もないので、以来、嫌がるときには無理強いしないことにしました。とはいえ「継続は力なり」を実感してきた療育です。教育ママならぬ「療育ママ」を自認する母としては、ここが踏ん張りどころ。悠平が関心を持ちそうな課題をあれやこれやと考えてみました。

 まずは目と手の協応・手先の微細運動のためのキャップ閉め。100円ショップで乗り物の容器を購入。これを机の上に置いておいたら、悠平自らやりだしました。数日間はもくもくと取り組み、やや関心が薄れてきたところで2色のブタを投入。こちらは乗り物ほど興味がわかなかったようで、1回やった後、私の見ていないところでガチガチにかまれて2匹が犠牲になっておりました…。


 次はお手製カタカナかるたです。ひらがなはだいぶ読めるようになってきたのですが、まだまだあやふやなカタカナを学習するために、ちょっと頑張って作ってみました。大き目の単語帳の表にカタカナで悠平の好きなキャラクターや乗り物の名称を書き、裏にシールや幼児雑誌の切り抜きをはりました。私が「ア、ア、ア、ア、アンパンマン」というように読み上げ、悠平がカードを探し、めくって絵柄で確認をするという要領です。ア行とカ行、サ行とタ行というように一回に2行、計10枚程度に取り組んでいます。今のところ成功率50%前後といったところでしょうか。カタカナにはまだ自信がないからか、悠平ははじめ敬遠気味でしたが、カードをめくるとケタケタ笑って楽しく取り組めるようになってきました。これからも繰り返し取り組んでいきたいと思っています。

 悠平の「お勉強しない」という言葉は、私にとって悲しく残念な言葉なのですが、家庭療育が私の自己満足になっていないかを顧みるための一石でもありました。悠平にとっては日常の出来事・行動についての認知が進み、また一つ好き嫌いの自己主張ができるようになったことを意味するのかもしれません。これからも悠平の課題に取り組む姿勢には波があると思いますが、あまりへこまずに悠平の興味に沿った課題設定を試みていきたいと思っています。