「先達」になって西国三十三所を再び巡礼(もちろん「乗り鉄」も)※追記・「出発進行ルール」も思わず忘れたパトカー電車

 yuheipapaです。休日に電車好きの悠平と「乗り鉄」を兼ねて2人で続けていた西国三十三所巡礼は先日、満願成就となりました(「西国巡礼、父子で満願成就です」をご覧ください)。すべてのお参りを終えた後に札所会に申請すると、巡拝の案内役を務める「先達」に認定してもらえます。せっかくの機会なので、先日申請して、認定をいただきました。満願を達成した華厳寺(33番霊場)でその旨を告げて、満願の確認印が押された申請書をもらい、必要事項を記入して、申請料1万円を添えて総持寺(22番霊場)に置かれている先達委員会に郵送。先達専用の袈裟、頭陀袋、巻物になった軸装納経帳(朱印帳)、名札が送られてきました。さっそく、先達姿で悠平と一緒に2巡目の巡礼を始めました。

 「先達」としてさらに三十三の寺を2巡すると「中先達」に、さらに3巡、通算で5巡すると「大先達」を申請することができます。先達専用の巻物の朱印帳は、最初の巡拝の時に押印と墨書をいただきますが、2回目以降は印を少しずつずらして押すだけで、墨書はないそうです。上部に日付を記録する枠が5回分あり、これで何巡したかが分かる作りになっています。

 同じお寺でも、訪ねる季節によって随分と違う表情を見せるようです。せっかくの関西暮らしなので、そうした季節のうつろいも悠平と一緒に楽しもうと思います。

※「先達会のご案内」 http://www.saikoku33.gr.jp/sentatsu/


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【追記】2012年9月18日午前1時10分
 17日は悠平と西国12番の岩間寺(岩間山正法寺滋賀県大津市)に行ってきました。京都・滋賀の府県境にある山寺です。毎月17日は縁日で、この日だけはJR東海道線石山駅から寺まで直通バスが出ます。しかも、お寺による貸し切りということなのか、運賃は無料。前回は駅から路線バスでふもとまで行き、そこから1時間以上、歩いて登りました。直通バスだとさすがに楽でしたが、少しありがたみが薄れたような気がしなくもありません。
岩間寺公式サイト http://www.iwama-dera.or.jp/
 お寺では千日会の法要があり、修験道の山伏の人たちがホラ貝を吹きながら本堂に向かっていました。私もホラ貝の音を実際に聞くのは初めてでしたが、悠平も興味津々で、「ぶぉ〜、ぶぉ〜」と口で音の真似をしていました。

 帰りのバスは、西国13番の石山寺の山門前にも停まってくれるので、悠平に「もう一つ、お寺に行こうか」と聞きましたが、悠平は拒否。石山寺の少し先から悠平の大好きな京阪電鉄の石山・坂本線が走っており、どうやらJR石山駅を降りた時から、早く京阪電車に乗りたくて仕方がなかったようです。
 バスが京阪石山駅に着くと、ホームに見えるのはパトカーの塗装をした“パト電車”。以前、チラリと見かけたことがあるだけで、私もいずれ間近で見てみたいと思っていたレアものです(地元の方にはそれほどでもないかもしれませんね)。悠平は「ぱとかーでんしゃ!」と叫ぶと、転がるようにバスを降りて「出発進行ルール」も忘れて駅へ一目散。2人でじっくりと乗り心地を楽しみました。


 車体側面にはちゃんと「滋賀県警」の文字。社内の床には横断歩道、運転席の壁には踏み切りの標識が貼ってあるなど、なりきりぶりに感心しました。滋賀県警のサイトにあった広報リリースによると、来年4月まで走っているそうです。
http://www.pref.shiga.jp/police/seikatu/kotsu/anzensyougai/furusatotaisi2012_06_27.pdf