読書週間によせて

 妻(yuheimama)です。就学相談も一段落し、療育園での母子分離も徐々に時間が長くなり、日常生活も落ち着きを取り戻してきました。「落ち着きを取り戻す」といっても、悠平は相変わらずのマイペースで、私がようやくあれこれ悩む日々から解放されつつあると言ったほうが正しいかもしれません。

 あれこれ悩む日も、落ち着いて過ごす日も、変わらない日課は夜寝る前の絵本の読み聞かせです。ちょうど今、読書週間(10月27日〜11月9日)でもあるので、ここ数日、毎晩のように読み聞かせしている絵本を紹介したいと思います。

 アルフ・プリョイセン(山内清子訳)『10までかぞえられるこやぎ』(福音館書店)です。主人公の子やぎが1から10まで数えられるようになり、周囲の動物を数えては「断りもなく数えたなぁ」と怒られて逃げ回るお話です。最後には数を数えることでみんなの役に立つというオチがついているのですが、これがちょうど10までの数量を理解できるようになった悠平には楽しくて仕方がないようです。

10までかぞえられるこやぎ (日本傑作絵本シリーズ)

10までかぞえられるこやぎ (日本傑作絵本シリーズ)

 自閉症児は興味の範囲が狭いとよくいわれるので、少しでも興味の幅が広がるように、悠平が何かに関心を示したら、すかさずそれをキーワード検索して絵本を探すことが多いのですが、『10までかぞえられるこやぎ』は出版社が出している出版目録で見つけました。出版目録は無料で送ってくれる場合が多いので、絵本や児童書を得意とする出版社の目録を1〜2冊手元に置いておくと便利です。

 一方私は、特別支援学校への就学を決めた今、療育園で母子分離をしている時間に放送大学教育振興会発行『知的障害教育総論』を読み返しています(「放送大学で特別支援教育を学ぶ」「梅花女子大学大学院での発達検査結果」をご参照ください)。特別支援学校の教育概要を確認し、就学後の家庭学習をどのように組み立てていくかがこれからの課題です。

 「秋の夜長」といっても、自分の自由になる時間は、いつもと変わらず悠平が寝付いた後の限られた時間です。この時間だけは、自分が好きな本を読んだり、録画しておいた映画を見ながらリフレッシュ&リラックス。長編小説になかなか手が出せないのは、私だけでなく忙しい子育て世代共通の悩みでしょうか?