楽しみながら学べる遊び

 妻(yuheimama)です。悠平の通う療育園では月に2回、「セッション」と呼ばれる個別指導を実施しています。悠平の場合は奇数週に梅花女子大大学院での個別指導療育があり、偶数週にセッションがあるため、ありがたいことに毎週1回、個別指導を受けることができています。療育園でのセッションは2学期に始まり、梅花での療育が先行していたので、それまで梅花で受けてきた療育概要や夏休みの家庭療育の内容をお知らせし、セッション内容を検討していただきました。専門家による週1回の個別指導という恵まれた環境についつい甘え、それに加えて2学期は就学相談があったり、「北摂杉の子会」の合同公開講座での発表準備があったりで、家庭療育は休みがちに。そんなわけで、今回は新しい課題の紹介ではなく、覚えたひらがなや数字を定着させることを意識した遊びを紹介したいと思います。

 まずは「しりとりぐるぐるカード みのまわりのもの」(本体価格700円)です。40枚のイラストとひらがなが書かれた台形のカードをしりとりしながら並べていくと、丸い輪になります。しりとりの語順は何種類かあるようです。身の回りの物の名前をイラストと単語で確認しながらしりとり遊びもできる優れもの。悠平も「くつした、た、た、た、た…たこ、こ、こ…」と楽しく取り組むことができました。イラストは五味太郎さんによるもので、どうぶつ編もあります。

五味太郎 しりとりぐるぐるカード(みのまわりのもの) ([バラエティ])

五味太郎 しりとりぐるぐるカード(みのまわりのもの) ([バラエティ])

 次はボウリングです。空のペットボトル10本に、100円ショップで買ったシールをはってピンにして、同じく100円ショップで買ったボールを一つ用意すれば、即席ボーリングセットの出来上がりです。始めはピンに向かって転がす行為自体が難しそうだったのですが、慣れてくると、ゴロゴロゴロンと音を立てて倒れるのが面白くなったようで、「もう1回!」「もう1回!」を連発して遊びます。何回かそうして遊んだあと、今度は「何本、倒した?」と悠平に問いかけ、これまた楽しそうに「1、2、3…」と数えます。倒した数をホワイトボードに書くと、ボウリング遊びと数えることと数字がつながって、満面の笑みに! 

 これまでも学んだことを活かせる遊びとして、かるたやすごろくをやってきました(かるたについては「楽しく広がるひらがな学習」、すごろくについては「夏休み特別企画!? 手作りすごろくに大興奮」を参照ください)。ブームは去ったものの、今でも思い出したように「やろう」と声を掛けてくることがあります。自閉症児は、学習したことをなかなか実際の生活に結びつけて生かせないといいますので、遊びといえども学習した知識を「応用」することは大事なのではないかと思います。

 もうすぐ師走。何かとせわしない日々になりそうですが、遊びだけでなく、冬休み用の療育課題を考えなければと思い始めています。


 【お知らせ】11月30日に経験談を発表します ※「社会福祉法人 北摂杉の子会 2012年合同公開講座のお知らせ」を参照ください
 自閉症療育センターwillが属する社会福祉法人北摂杉の子会」が今月、『発達障がいの子どもの保護者による―家庭での支援実践報告―』を開催します。同法人の3つの療育センター「児童デイサービスセンターan(大阪市)」「自閉症療育センターwill(高槻市)」「自閉症療育センターLink(枚方市)」を利用していた保護者各1名が家庭での取り組みや経験談を30分ずつ発表する合同公開講座です。willからは私、yuheimamaが発表することになっています。
 開催日時は11月30日(金)10:00〜12:00、場所は高槻現代劇場会議室(レセプションルーム)です。定員は300名、参加費は茶菓子付きで2000円です。事前の申し込みが必要です。詳細は、willのホームページでご確認ください。
 ※自閉症療育センターwill http://www.suginokokai.com/
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