冬休みの家庭療育 その2

 妻(yuheimama)です。楽しかった冬休みも6日(日)で終了。7日から療育園の3学期が始まります。新学期を前に、休み中の療育課題をさらに紹介します(前回紹介した課題は「冬休みの家庭療育」を参照ください)。

 まずは、見本表を見ながら同じ色・柄のマグネットをホワイトボードに配置する課題です。悠平は以前、梅花女子大学大学院での療育で、複数の色の棒を指した見本表を見ながら同じように棒を指していくペグさしが途中までしかできませんでした。これまでの幾つかの課題、例えばブロックや積み木への取り組みを振り返ると、手順書を見ながら作ることはできるのですが、完成見本を見て同じものを作ることは苦手なようでした。そこで、まずは悠平がよく観察できるように、トミカのシールをはった見本表と、同じシールをはった白いマグネットを用意しました。

 すると「まずは あおいくるま、つづいて あかいくるま、さいごは ようちえんバス」と言いながら正しく配置することができました。トミカの見本表を数種類こなした後、次のステップとしてカラーマグネットを配置する課題を用意しました。

 トミカマグネットでやり方のコツをつかんだのか、「まずは きいろ、つづいて あか、さいごに あお」とスイスイとできるようになりました。この冬は、最大9マスの見本表で取り組みましたが、今後もマス数を増やして、より複雑な課題にしていくことが可能だと思います。

 続いては、大小、長短、高低といった相対概念の確認と「中くらい」という概念の理解を促す課題です。厚紙に折り紙をはって、大中小の円、三角形、正方形を用意し、大きめの紙に「小さい―中くらい―大きい」を描いてマッチングさせます。裏面には「大きい―中くらい―小さい」を描いて、再びマッチング。

 同様に「短い―中くらい―長い」「低い―中くらい―高い」も用意。視覚優位の自閉症児には、言葉で説明するより視覚で把握する方が容易なようです。悠平はあっという間に「中くらい」を把握したようです。今後は、上記のマッチング課題と同様の結果を、「小さい順に並べる」「大きい順に並べる」といった別の言い方でも対応してできるよう、課題内容を再考して提示したいと思います。

 次回は「冬休みの家庭療育 その3」として、悪戦苦闘中の時計の読みを紹介します。