悠平は行列に強い?〜2度目のディズニーランドで気付いたこと

 yuheipapaです。成人の日の連休を利用して悠平と妻yuheimamaの家族3人で上京しました。千葉県に住むわたしの両親、悠平にとっては祖父母に久しぶりに会うのと、東京ディズニーランドに行くのが主な目的でした。ディズニーランドは昨年の同じ時期にも家族で行っており、悠平も2回目。昨年は気付かなかった発見がありました。どうやら悠平は行列には強いのではないか―。条件にもよるかもしれませんが、多少の行列なら並んで待つことが苦にならないようです。
 今年は出発前に、自閉症の子どもを持つ方のブログなどでディズニーランドの楽しみ方を事前に調べ、障害がある入場客向けの「ゲストアシスタンスカード」のサービスを知り、利用することにしました。

 ※ウイキペディア「ゲストアシスタンスカード」
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89

 一言でいえば、アトラクションの行列の待ち時間分を、行列に並ぶことなくほかの場所で過ごすことができるサービスです。例えば10時の時点で待ち時間が1時間45分と表示されている場合、アトラクションの係りの方に申し出れば、ゲストアシスタンスカードにアトラクション名とともに利用時間「11:45〜」と記入してもらえます。11時45分に戻ってくれば、すぐに入場できます。利用できるのは付き添いも含めて4人まで。同時に2つ以上のアトラクションへの申し込みはできません。
 当日は朝9時半ごろに到着。入場券は事前に日付指定でネットで購入し、自宅でプリントしたものを持参したので、チケット売り場に並ばずに入場できました。ゲートを抜けてすぐ左手にあるサービスカウンター「メインストリート・ハウス」に行き、療育手帳を提示すると、すぐにカードを作ってもらえました。使用の説明も含めて所要時間は5分ほどだったでしょうか。
 実はこの「メインストリート・ハウス」へ入ろうとしたところで、この日最初のハプニングがありました。このあたりではミッキーとの記念写真に長い行列ができているのですが、悠平はミッキーを見つけるや猛然とダッシュ。慌てて妻が追いかけましたが、近くの係りの人たちに制止されるよりも早く、ちゃっかりとミッキーと握手してしまいました。親はまたしても顔から火が出る思いでしたが、悠平は上機嫌。ただ、こんなルール無視の暴走小僧に、ミッキーも係りの方々も優しく接してくれたのはさすがでした。
 さて、ゲストアシスタンスカードを手に最初に向かったのは「モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”」。アニメ映画「モンスターズ・インク」は悠平もわたしも妻もお気に入りの一つです。

モンスターズ・インク 2-Disc・プレミアム・エディション [DVD]

モンスターズ・インク 2-Disc・プレミアム・エディション [DVD]

 このアトラクションはサリーやマイク・ワゾウスキー、ブーら映画のキャラクターとのかくれんぼゲーム。待ち時間は1時間45分でした。カードに入場予定時間を記入してもらい、さて、では待ち時間の間に空いているアトラクションへと移動しようとしたところで、悠平が動かなくなりました。どうやら、そのまま入場できると思っていたようです。
 カードを見せて「この時間になったら入れるんだよ」と言っても「モンスターズ・インクに行くー!モンスターズ・インクに行くー!」と半べそに。やがて本格的に「モンスターズインクーーー!!」と泣き出し、一時はそのまま行列に並ぶことも覚悟しました。が、とにかくその場を離れるために、思いつきで「じゃあ、最初にトミカを買おう!」と提案。ショップに向かって、何とか移動に成功しました。ディズニーランド限定のトミカを1台だけ買う約束を事前にしていたのが幸いしました。
 さて、買い物を済ませた後は悠平の機嫌はすっかり直りました。最初に向かったアトラクションは「ピノキオ」。次に昨年もお気に入りだった「白雪姫」。二つともファミリー向きのため行列は短めなのですが、それでも30〜40分の待ち時間。しかし悠平は、まったくぐずることもなく、おとなしく待っていました。
 その後、モンスターズ・インクで大はしゃぎ。せっかく発行してもらったアシスタンスサービスカードでしたが、あとは使いませんでした。悠平は「グランドサーキット・レースウェイ」でゴーカートのハンドルを握ってご満悦。一緒に乗っていた妻には「ドライブしてるね」と話したそうです。乗り物系の「ウエスタンリバー鉄道」と「蒸気船マークトウェイン号」では、降りた後に出発を見送るまでテコでも動かない「出発進行ルール」は健在でしたが、それぞれ、それなりにかかった待ち時間の間は、ぐずったりパニックを起こしたりすることもなく、おとなしくしていました。

【写真説明】マークトウェイン号に「出発進行!」
 そうした悠平の様子を見ながら妻と話したのが、冒頭に書いたように悠平は行列には強いのかもしれないということです。「出発進行ルール」でもそうなのですが、悠平は自分がこだわっていることなら「時間」の長短は気にならないようです。乗ってきた電車が終着駅に着いて、折り返しで出発するまで30分ぐらいは平気で待っています(なので外出の際に時間を有効に使うには、終着の一つ手前で降りても大丈夫かなど、細心のリサーチが必要になります)。行列に並ぶ時間もそれと同じようなことなのかもしれません。特にディズニーランドの行列の場合は、着実に前へ進んでいきます。ゴールに向かっているのが視覚的にも分かるので、苦にならないのかもしれません。
 考えてみれば「待つ」ことが苦になるのかどうかは相対的な問題です。苦になると考えるのは、それも「親の都合」ということに気付かされました。「待つ」ことが苦にならないのは、私たちにはない悠平のすぐれた点の一つだと思います。

 【写真説明】アニメ映画「トイ・ストーリー」シリーズの名脇役「エイリアン(リトル・グリーン・メン)」のかぶりもの(帽子)もおみやげに買いました。悠平と言うよりは、わたしの趣味です。
トイ・ストーリー おしゃべりフレンズ エイリアン

トイ・ストーリー おしゃべりフレンズ エイリアン