涙の誕生日――7歳になりました

妻(yuheimama)です。先日、悠平が誕生日を迎え、7歳になりました。当日は、学校で大好きなプール学習→帰宅後、おやつにケーキ→夕食は大好物のバーモンドカレーという、ゴールデンコースの1日になるはずでした。が、朝起きてみると、窓の外は雨。それも半端じゃない大雨でした。私は悠平の「いかなーい!」という雄叫びに起こされました。

こうなるとテコでも動かない悠平です。何とか行く気にさせようと、yuheipapaとあれこれ声掛けをしましたがすべて拒否。最後は「おあずけ作戦」で「学校行かなかったら、お誕生日のケーキはなし、バーモンドカレーもなしだよ」と言ってみましたが、悠平は泣きながら「ケーキなし、バーモンドカレーなし」と言ってこれまた拒否(おあずけについては「ご褒美とおあずけ」を参照ください)。結局スクールバスの時間となり、バス不乗の連絡をしました。それでも諦めずに「お母さんが送っていくから一緒に行こう」と誘いました。答えは「いや〜〜〜〜〜!!」。止む無く欠席させることにしました。

「じゃあ今日は特別にお休みね」と言うと、悠平はケロッとして「あしたは がっこうに いきまーす」。朝からエネルギーを消耗して絶不調な私を尻目に、悠平はパソコンで遊び、トランポリンで跳ね、トミカを転がし、マイぺース。おやつの時間には「ケーキ」と言い出しましたが、私が「今日は学校に行かなかったから、ケーキなしだよね」と譲らずに語りかけると、ごねることなく諦めました。

自閉症の特性として「こだわりが強い」「思い込みが激しい」といったことが挙げられます。今回のプールはまさに悠平にとってのこだわりであり、思い込みといおうか思い入れでした。裏を返せばそれだけプールが好きだということ。前日には「あめがふったら プールは ありません」と自ら言って、頭では理解していた悠平ですが、楽しみにしていただけに気持ちを切り替えられなかったのでしょう。これからも思い通りにならないことを経験しながら、気持ちの整理をつけられるよう悠平のペースで学んで行ってほしいと考えさせられた誕生日となりました。そしてお天気のいい暑い日には、今度こそ思い切ってプール学習を楽しめますように!

【写真説明】バースデープレゼントは「唐揚げ屋さん」ことタイ料理店で、悠平が興味津々見入っていたタイの3輪タクシーのおもちゃにしました(タイ料理店については「エスニック料理デビュー」を参照ください)。今までにないタイプの乗り物おもちゃを片手に、悠平はいろいろな角度から観察してうれしそうです。