仮病の件

妻(yuheimama)です。新学期が始まって1週間以上が経ちましたが、悠平の行き渋りはなおも続いています。前回の「2学期のスタートは、空も瞳もどしゃぶりで…」で紹介したように、「はなが グズグズするから がっこういかない」「フラフラするから がっこういかない」と仮病を使い、さらには「めがいたいから がっこういかない」「フラフラするから あしたは がっこう おやすみする」とまで、バリエーションが増えてきました。仮病を使えるほど知恵がついたのかと感心する一方で、現実には毎朝登校させるのに一苦労です。

今週の月曜日には「フラフラするから きょうおやすみして あした がっこうにいく」と言い出す始末。ギリギリまで攻防を続けたところ、なんと悠平自ら「フラフラするから パソコンはしない」と、大好きなパソコンまで封印。止む無くカレンダーを持ってきて、「今日はお休みします。明日は学校に行きます。お約束。あさっても…」と、今月は今後すべて登校することを条件に、欠席させることにしました。

こうなったらこっちも意地です。「フラフラするんでしょ。寝てなさい」と言って、パソコンには触らせません。悠平も諦めたのか、寝っ転がってトミカを眺めたりしながらも、退屈そうにしています。途中、担任の先生から電話をいただき、悠平の状況を説明すると、「新学期に慣れるまで、少し時間がかかるんでしょうね」と、このところの悠平の様子から察しがついたようでした。また、「お母さん、大丈夫ですか?」と心配していただきましたが、正直に「ダメです」とも言えず、「何とか…大丈夫です」と言葉を濁してしまいました。

そうこうするうちにお昼になり、昼食をあと2〜3口で食べ終わりそうになると「もうフラフラしないから パソコンできるよ〜!」と、悠平、勝手に宣言。あっけにとられて気が抜けてしまいました。午前中、パソコンを我慢したので大目に見てOKを出すと、ウッキャッキャ〜と喜んでパソコンへ直行。いつもの笑顔が戻りました。心配して電話をしてきたyuheipapaにその様子を話すと、受話器の向こうで大爆笑。その後、夕方になるとパソコンを自分から止めて、「フラフラするから あした がっこういかな〜い」と、猫なで声で私にもたれかかってきました。今度はさすがに譲れません。「パソコンやるとフラフラするなら、もうパソコンできないね」と強気で返すと、「あした がっこう いきま〜す」と小声でつぶやき、自室へ戻って行きました。

さて、翌朝。悠平はタコのように体をくねらせながら「フラフラする〜」と、芝居がかって言い出しました。笑い出しそうになるのをこらえて、「じゃあ、パソコンもうできないね」「今日は学校行くんだよね。お約束したもんね」と矢継ぎ早に返答すると、物憂げにソファに座り込みました。なんとかバス乗り場まで行ったものの、やはりバスが見えると「のらない、のらない」「タクシーにする」と大騒ぎ。タクシーと聞いて、もしかすると学校よりもスクールバスが嫌なのかとも思いましたが、とにかくバスに押しこめました。これから先、あと何回こんな朝を繰り返すのかを考えると気が重くなりますが、「考えない練習」をして、向き合うしかないかなぁと思います。「悠平と歩く道」…だんだん修行のようになってきました。