あぁ、幻の放課後デイ

妻(yuheimama)です。先週金曜日、登校時に「ゆうへいくんニコニコ、なかない」と言って、すんなりスクールバスに乗れた悠平。これで一安心かと思いきや、週明けはまたも「いかない、いかない」と大騒ぎ。ここ最近は、同じバス停のママ達が「フォーメーションを考えよう」と言って、私と一緒に悠平を抱え上げて、バスに運び込んでくれています。感謝、感謝の毎日です。

帰宅すると「がっこう たのしかった」と言っている悠平。なぜいまだにバスに乗りたがらないのか判然としませんが、1つ明らかなのは放課後等デイサービスのある日は、拒否感が強いことです。放課後デイには7月から行きはじめ( 「放課後等デイサービスをスタート!」を参照ください)、楽しんでいるように見えていたのですが、夏休みに入ると学校と同様にデイもお休みと思い込んでいたようで、結局夏休み中には1回しか参加できませんでした。2学期にはまた行くと言っていたものの、始まってみると、初回にパニック状態で行き、2回目以降は「おやすみする」の繰り返し。何度意思確認しても「いかない」の一点張りだったので、やむなくデイを辞めることにしました。

放課後デイでは「学校―施設―自宅」を車で送迎してくれる上、悠平の通っていた施設では、活動として個別学習や創作活動、ドライブなどがあり、学校とは違った環境で学習や小集団での活動ができるという魅力がありました。同時に、親にとっては、安全な環境で子どもの活動を指導していただけるので、安心して用事を済ませたり、リフレッシュする時間が取れるという利点がありました。これがなくなると週に4日は午後1時半ころに帰宅して、長〜い午後を悠平が寝付くまで二人きりで過ごすことになります。学校では通学時間を含めて約5時間、家庭では帰宅後、7〜8時間を過ごす計算です。

悠平は放っておくとパソコン三昧となり、私はそれを見ながら「こんな時間の過ごし方でいいのか」と毎度やきもき。パソコンから離れたかと思うと、「こちこちょしよう〜」と言って私に絡まってくるか、トミカプラレールを転がしながら、大声でバスや電車のアナウンスを何十回も繰り返して遊びます。また、悠平はいったん帰宅すると外出したがらないので、私は自宅から出られない「縛られ感」を感じ、相手の状況が読み取れない自閉症の特性から度々作業を中断させられ、正直なところ「あぁ、うんざり」と思うこともしばしばです。とりあえず悠平とはデイを辞めるかわりに「お母さんと勉強する」ということを約束させ、あとは週に1回でも何とか悠平の興味を引いて、習い事ができればと検討中です。ママ友や先生方からは、悠平もさることながら私の心身の状態を心配していただき、ありがたいの一言に尽きます。

放課後デイをスタートさせるまで、準備期間に時間をかけて無理のないようにと心掛けてきたつもりでしたが、残念ながらひと時の「幻」となってしまいました。母としては未練たらたらなのですが、一番大切なのは悠平の気持ちなので、次なるステップを検討します。ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、気持ちを切り替えて「前向きにあきらめる子育て」を模索していきたいと思います。

※「前向きにあきらめる子育て」については、「たくさんの方々に助けていただきながら――2012年北摂杉の子会合同公開講座の報告」を参照ください。