学習発表会〜「土曜日の壁」

妻(yuheimama)です。30日土曜日に、悠平の通う支援学校で「学習発表会」という行事がありました。各学年ごとに出し物をして、日ごろの学習成果を発表する機会です。小学部1年生は「カーニバルがはじまるよ」と題して、児童が楽器やフラフープなどを受け持ち、ステージで演技を披露します。連絡帳での先生からのお知らせによると、悠平は連日一生懸命練習をし、リハーサルでもしっかりとした発表ができたとのこと。残された問題は、「学校は月曜日から金曜日まで」「土日はお休み」と習慣づいている悠平が、土曜日に登校できるかどうかでした。

これまで、運動会や日曜参観など、土日の学校行事には欠席していた悠平。これは療育園の時から続いています( 「残念!「おたのしみ会」」を参照ください)。今回は10月に担任の先生から「このままだと、今後もずっと土日の行事に出られない状態が続くので、なんとかこだわりを崩して参加するようにもっていきたい」とお電話がありました。私も同意見なのですが、いかんせん悠平のこだわりは手ごわい! そこで先生と相談して、当日はスクールバスではなく、親との登下校もOKということにしていただき、さらに参加ができたらご褒美を用意することにしました。

学校での練習が充実して楽しかったのか、先生に「発表会出てくれる?」と聞かれると、悠平は最初こそ嫌がったものの11月には「でます」と答えられるようになっていました。一方、家庭では「いかない」を繰り返し、その都度連絡帳で先生と状況報告・相談を繰り返してきました。発表会1週間前、「登校はお母さんとタクシーで、発表会が終わったらご褒美を買って、帰りは市営バス」という案で、悠平も「いく!」と言うようになりました。しかし、それも束の間、また「いかない」と言い始めた悠平…。そこでご褒美に、最近はまっている仮面ライダーのグッズを買うことを提案。本人も乗り気になってきました。さて、「土曜日の壁」は乗り越えられるのか?

当日の朝、悠平を起こしに行くと、私の顔を見た途端「いかない!」と、悠平。「お母さん、悠君のフラフープみたいなぁ」「お友だちや先生が待っているよ」「ご褒美は仮面ライダーだよ」等々、思いつく限りの言葉がけをしましたが、頑として不参加の姿勢を崩しません。時間ギリギリまで粘りましたが、どうしても「いく」と言えずに、やむなく学校に欠席の連絡を入れました。すると数分後、担任の先生から電話があり「なんとかタクシーに乗せられませんか? 学校に来てしまえばなんとか(気持ちを)切り替えられると思うんですが」とのこと。そこで、やるだけのことはやってみようとyuheipapaと相談しながら再度悠平に働きかけてみました。すると悠平は床に寝転がって、涙をポロポロ流しながら「いや、いや、いかないー!!」と大パニック。家から連れ出すのも難しく、仮に二人がかりで抱え上げてタクシーに押し込んだりしたら、翌週から学校に行かなかくなってしまうかもしれないと思い、参加を断念しました。学校に電話すると、先生からは「残念です…」とのお答え。親として、どうするのかが「正解」だったのか、今は分かりませんが、まずは来週、快く学校に送り出してやりたいと思います。

仮面ライダーグッズで「土曜日の壁」を乗り越えられる悠平に変身してほしかったのですが、変身はおあずけになりました。もちろんご褒美もおあずけです。壁を乗り越えるための秘策はありませんが、今後もなんとか梯子を掛けて後押しし続けたいと思います。