慌ただしくても家庭学習

妻(yuheimama)です。3月末の引っ越しを前に、身辺が慌ただしくなってきました。悠平は「東京に帰らなければいけないけど、高槻にいたい」という葛藤で、時折不安な様子を見せています。先日は、引っ越し業者との打ち合わせ時に「お話しだけだよ(=引っ越しはまだだよね)」と何度も念押しに来ました。高槻への愛着が分かるだけに、見ていて切なくなるのですが、何とか一つの「経験」として、乗り越えてほしいと思っています。

学校は3月に入り、卒業関連行事などで短縮授業の日があったり休業日があったりで、家で過ごす時間が増えています。悠平はすっかりお気に入りになった「スマイルゼミ」に取り組んでいますが(スマイルゼミについては「家庭学習にお試し新アイテム」を参照ください)、先日は分からない問題にぶつかって初めて小パニック状態になりました。悠平が苦手な図形関連の問題と時計の読み方でした。パニックを起こすまでは横で見守っていた私ですが、ここは療育ママの出番です。

まず、図形関連の問題。タブレットの画面に積み木の図が描かれていて、何個の積み木が使われているかという問題でした。積み木は少し複雑に積まれていて、見えない部分もカウントしなければ正解できません。想像力の偏りという特性を持つ自閉症児にとって、見えないものを想像するのは難しい課題です。この手の問題を将来的に解けるようになるのか分かりませんが、まずは赤ちゃんの時に遊んだ(本当はあんまり遊ばなかった!?)積み木を引っ張り出してきて、悠平の目の前で、問題と同じ積み方をしました。

その後、積んだものをばらしながら一つずつ数え、一緒に答えにたどりつきました。悠平は「分かった!」とばかりに「7!」と大きな声で答えます。

積み木を使った課題は、これまでの発達検査でもことごとく沈没していた悠平ですが、今回の悠平の自信に満ちた答え方を聞いて、障害特性ゆえに理解が難しくても、こうして一緒に取り組むことにも意味があるかなと感じました。

次は時計の読み方です。アナログ時計のジャストタイムや「○時半」はだいぶ分かってきた悠平ですが、60進法の分はまだまだ苦戦中。そこで、以前に作っていた「時」と「分」が分かりやすい紙時計を引っ張り出してきました。

タブレットの問題と紙時計を見比べながら取り組んだら、あらあら、あっという間に全問正解。自力で正解するにはまだまだ繰り返し学習が必要ですが、迷った時には紙時計を使って、徐々に理解していってくれたらと思っています。

以前にも書いたように、苦手なことを復習したがらない悠平に、復習を促すのは難しいのですが( 「復習という課題」を参照ください)、自学用のタブレット教材に取り組むときも常にそばにいて理解を助けるよう介入することで、一歩とまではいかなくても半歩前進できたかなと思います。


▽慌ただしくても「乗り鉄と巡礼」
【写真説明】和歌山電鉄の「おもちゃ電車

yuheipapaです。東京への引っ越しを前に、悠平と一緒の「父子乗り鉄と巡礼」もあと何回行けるかとカレンダーをにらんでいます。西国三十三所の観音霊場巡礼は3巡目の半ば。せっかくなので3巡は達成したいのですが、どうやらこちら(大阪)にいるうちには無理なようです。引っ越し後、機会を見ながら東京から足を運ぶことになりそうですが、それでもこちらにいる間にできるだけ多くお参りしておこうと思います。
先日は、和歌山市の西国二番の霊場紀三井寺に行ったついでに、猫の「たま駅長」で知られる和歌山電鉄に「乗り鉄」に出掛けてきました。
※和歌山電鉄ホーム http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/
終点の貴志駅にいるはずの「たま駅長」は、この日はあいにくお休みでしたが、途中駅の伊太祈曽では「たま駅長」の部下の「ニタマ駅長」にごあいさつ。たまを車体いっぱいに描いた「たま電車」は運行を休止していましたが、ユニークな「おもちゃ電車」に乗りました。その名の通り、車内にはおもちゃやフィギュア、鉄道模型が棚にたくさん飾ってあり、鉄道グッズなどのガシャポンまであります。貴志駅では大きな着ぐるみの「たま駅長」のお出迎えもあり、悠平は大喜びでした。