悠平流・電車ごっこ

妻(yuheimama)です。これまでにも触れてきたように、悠平は乗り物が大好きです。発車音を声に出したり、車内アナウンスをまねながらトミカプラレールを転がすのは日常茶飯事なのですが、このところ、独自の電車ごっこを楽しんでいます。電車ごっこというと、長い紐を輪にして、先頭が車掌で輪の中で後に続くのがお客さんというのが定番ですが、悠平が一人で電車ごっこをするスタイルはこれとは全く違います。

まず動画サイトYOU TUBEで、ある路線の駅名表示と各駅の発車メロディを録音・撮影したサイトを探します。そして、それを見聞きしながら、自分が乗りたい駅の場面になると、パソコンから離れてベットに座ります。何駅かベットに座ったままやり過ごし、降りたい駅になったらベットから立ち上がります。はじめは一体何をしているのか分かりませんでしたが、観察しているうちにこれが悠平流の電車ごっこであることに気づきました。

悠平はベットを車両に見立て、部屋にいながらにして「乗り鉄」しているのです。よく見ていると、乗り降りする駅は、yuheipapaと乗り鉄した駅だったり、近く乗る予定の路線だったりします。時々「おかあさんも いっしょに のる」と誘われて、二人で立ったり座ったりしています。自閉症児は何かに見立てたてごっこ遊びするのが苦手だといいますが、誰に教わるのでもなく、自分でこんなごっこ遊びを編み出してしまいました。「好きこそ物の上手なれ」といったところでしょうか。

私には思いもつかなかった遊び方をまた一つ創造した悠平。面白いこと考えるなぁとクスッとしつつ、その遊び方にまた小さな発達を見、パソコンを遊び道具として利用できるまでになったことにちょっと感心してしまいました。


【写真説明】東急大井町線の急行電車

yuheipapaです。yuheimamaに言われるまで、わたしも悠平のこの電車ごっこには気が付きませんでした。そう言えば、思い当たる節はあります。先日の「乗り鉄と巡礼」で目黒不動尊にお参りした際、東急目黒線東急大井町線経由で自宅に戻りました。その際、悠平はさかんに「おおいまちせんは、きゅうこうにのりま〜す」と繰り返し宣言。確かにお出かけ前の数日、大井町線の発車メロディや車内アナウンスがパソコンから流れていたように思います。実際に乗った後は、「きょうははじめて、おおいまちせんのきゅうこうにのりました!」「やっとおおいまちせんのきゅうこうにのった!」と本当にうれしそうでした。
【写真説明】目黒不動尊瀧泉寺の山門。初めてのお参りでした。大きな山門に、滝もある広い境内でした。