「療育手帳」から「愛の手帳」へ

妻(yuheimama)です。悠平には知的障害があるため、大阪在住時に療育手帳を取得していました。療育手帳都道府県が発行しており、取得のためには発達検査を受ける必要があります。大阪から東京に転居し、大阪府発行の療育手帳は使用できなくなったため、東京都発行の手帳を取得しようと、先日、担当窓口である児童相談所に電話をしました。

「また発達検査を受けに行かなければならないのだろうなぁ」と思いつつ電話をしてみたところ、意外や意外、電話だけで済みそうな気配です。電話で大阪での療育手帳の等級を知らせ、悠平の身辺自立の程度や学習レベルなどの質問に答えたところ、あとは大阪から資料を取り寄せ検討してくださるとのこと。検討の上、再度発達検査を受ける必要があれば、来所の必要があるものの、申請書類は郵送でのやり取りでOKというお話でした。これはありがたい。

児童相談所に行くとなれば、学校を休んで、電車を乗り継いで初めての場所に悠平を連れて行かなくてはならず、私にとっては一仕事です。手帳の等級がどれに該当するかはさておき、手帳発行に相当する知的障害があることを印象付けるために(⁉)支援学校に転校したこともアピールしました。その甲斐あってか(関係ないかな?)、来所不要で発行していただけることになりました。「縦割り行政」という言い方があるように、自治体が変わるとすべて一からやり直さなければいけないのだろうという思い込みがあったので、今回の柔軟な対応はうれしい驚きでした。この措置には行政サイドの手続きの簡略化という意味合いもあるのかもしれんせんが、連れ歩くのが一苦労の障害児を持つ親にとってはありがたい対応でした。

手帳が手元に届くまでにはもう少し時間がかかるようですが、東京都発行の療育手帳である「愛の手帳」に、ほんわか「愛」を感じた一件でした。


yuheipapaです。このところ悠平は、首都圏でまだ乗ったことがない私鉄を一つずつ乗っていくことに夢中です。先日は週末にどこに悠平を連れて行こうかと考えながら「悠くんは、どこに行きたいですか」と尋ねると「相鉄せんに乗りたいです!」との答え。相鉄線とは、神奈川県内で横浜〜海老名、途中駅の二俣川湘南台で運行している私鉄の相模鉄道のことです。わたしが行ってみたい寺社のリストと鉄道路線図を見比べながら、東急田園都市線小田急線〜相鉄線小田急線と経由して、神奈川県座間市にある坂東三十三所音霊場の札所をお参りして鎌倉に向かうコースを考えました。悠平が未踏破の路線はまだたくさんあります。当面、「父子乗り鉄と巡礼」の行き先に困ることはなさそうです。
【写真説明】相模鉄道の電車。始発の海老名駅

※坂東三十三観音 公式サイト http://www.bandou.gr.jp/