親子合作絵本『ガンピーさんのもぐらドライブ〜ずぶぬれ編〜』

妻(yuheimama)です。悠平の絵本創作熱は醒めやらず、早くも第2、第3のバージョンができあがりました。今回はその中から、悠平がもっとも気に入っていて、何度読んでも笑い転げている「ずぶぬれバージョン」を紹介します。色も塗ってみました。

1)これはガンピーさんです。今日は、自動車に乗ってドライブです。

2)しばらく走っていくと、子どもたちと動物たちが「乗せて」と言いました。ガンピーさんは「だめ!」と言って走り去っていきました。

3)ガンピーさんが気持ちよくドライブをしていると、遠くの空に黒い雲が見えてきました。「雨が降りそうだな」と思いながら、ガンピーさんは車のスピードをあげました。

4)しばらく走るとガンピーさんはずぶぬれ。タイヤもぬかるみにはまって動けなくなってしまいました。ガンピーさんは近くの整備工場まで走っていき、工場のおじさんに助けを求めました。

5)ようやく車が走れるようになり、ガンピーさんは整備工場のおじさんにお金を払うと、「今夜、うちで夕食をご馳走しますよ」と誘いました。ガンピーさんはいったん家へ帰り、服を着替えました。ぬれた洋服を持って、クリーニング屋さんに行くのです。雨は上がっていました。

6)ガンピーさんはクリーニング屋さんにぬれた洋服をあずけ、帰りにもぐらマーケットで夕食の材料を買って帰りました。

7)その夜、ガンピーさんの家に整備工場のおじさんたちがやってきました。

8)夕食を3人で食べ、楽しい夜を過ごしました。

9)整備工場のおじさんたちはトラックで帰りました。ガンピーさんは「気を付けて」と言って、見送りました。

10)ガンピーさんは夕食の片づけをした後、お風呂に入り、「おやすみなさい」とつぶやいて眠りました。おしまい。

このストーリーでは、ガンピーさんがほろをかけずに車を走らせてずぶぬれになるところ、ぬれた洋服をクリーニングに持って行くところ、整備工場のおじさんたちを誘って夕食をご馳走する場面を悠平が考え出しました。これまで読んだ絵本からのアイデアの転用ではなく、実生活での経験をヒントに案を出した点に、正直、とても驚きました。物事の因果関係を把握して、それらを矛盾なくストーリーに盛り込むあたり、なかなかの構成力です。また、ガンピーさんは子どもたちのお願いは断っておきながら、整備工場のおじさんたちには丁重にお礼をするあたり、「この日のガンピーさんは、大人の会話を楽しみたかったのね」などと、私の想像力を刺激してきます⁉

6月生まれの悠平の誕生日プレゼントは絵本『ガンピーさんのふなあそび』と『ガンピーさんのドライブ』に決定しました。絵本の世界と実生活を行き来しながら、これからもどんどん創造力を伸ばしていっていってほしいと願っています。この先、どんな物語の世界に出会えるのか、とても楽しみです。