綱渡りのような日々

妻(yuheimama)です。ここ1週間、ちょっと不安定な日々が続いていました。というのも、学校で放課後に担任と保護者による個別面談があり、面談の日、悠平はスクールバスに乗らずに保護者と帰ることになっていたからです。「いつもと違う」が苦手な悠平は、「イヤ〜!」「学校、お休みする―!!」と連日、大騒ぎ。私の方も毎日神経をピリピリさせていました。思い起こせば昨年も同じようなやり取りがありました( 「平日にも壁」を参照ください)。

転校して学校は変わったけれど、昨年はできたのだから、今年も何とかなるはずだと思い、前日まで毎日、「去年もお母さんと一緒に帰ったことがあったよね。同じだよ。大丈夫」と話して聞かせたり、連絡帳で担任の先生とやり取りをしたりと、攻防が続きました。それでも頑なな悠平に、面談前日、担任の先生が視覚スケジュールを作ってくださいました。すると悠平、学校から帰宅すると「明日はバスに乗りません。面談をして、お母さんと帰ります」と、あっけなく態度を軟化させました。最近、言葉の発達が目に見えて感じられていたため、言葉掛けだけで納得させようとしていたのですが、視覚支援の効果を再認識させられました。また、発達検査をすると表出言語(話し言葉)より理解言語(聞いて分かる言葉)のレベルが低いことも思い出しました…。

さて、それでスムーズにいったかというと、前日の夕食時に再び「イヤ〜、行かな〜い!」が始まりました。果たしてどうしたものか。

結局、何が嫌なのかとか、どうしたいのかなどを、先生に作っていただいた視覚スケジュールも用いてやり取りすること30分以上。何とか納得して、翌朝も「今日の帰りはスクールバスには乗りません。お母さんと路線バスで帰るよ」と何度も繰り返しながら、スクールバスの停留所へ向かいました。私としては、いざバスに乗る段階になって、再び「行かない、行かない」とバスパニックを起こすのではないかとヒヤヒヤものでしたが、スムーズに乗車して登校することができました。

放課後には面談があり、今年度前期の学校での取り組みと評価、後期の目標の説明を受け、今回の「いつもと違う」ことへの対応を巡って話し合いました。結論としては、手間はかかっても、視覚支援をしながらの事前説明を丁寧に繰り返すことで、イレギュラーなことへの取り組みを重ねて行こうということになりました。来月には、土曜日に学校のフェスタ(文化祭のような行事)があります。これも、幼児期のような「ご褒美作戦」は用いずに、悠平の成長する力を信じて(「願って」と言った方が、私の心情にはフィットするのですが)、正攻法で取り組んでいきたいと思います。

面談が終わってホールで遊んでいた悠平を迎えに行くと、今か今かと待っていたようで、表情が上ずっています。帰り道では自分で自分を落ち着かそうとしているのか、やたらと饒舌でした。「よく頑張ったね。待っててくれてありがとう」と何度も声を掛け、不安を抱えながら頑張った悠平をとても愛おしく思いました。

それにしても、綱渡りのような1週間、ドッと疲れました。でも今回は、栄養ドリンクを飲まずに乗り切れたので、私も少しは発達したかなと、一人で苦笑してしまいまいた。