「合成」という名の足し算

妻(yuheimama)です。悠平は昨年、学校で1桁の足し算(特別支援教育では「合成」という表現をするようです)を学習し、スマイルゼミでも学習しました。そこで家庭学習にも取り入れてみると、具体物を見せて、数えながらなら正解できるのですが、数字を見ただけでは数量のイメージが浮かばないのか、答えが出てきません。これは自閉症の特性である、想像力の困難さに由来しているのかもしれません。障害特性であれば、教えたからといって簡単にできるようになるものではないので、強みである視覚の強さに訴える教材で繰り返し丁寧に学習していくことにしました。

まずは、乗り物好きの悠平用にバスを題材にシール教材を作りました。問題は、「1)バスのお客さんは○人です。 2)次の停留所で○人乗りました。 3)お客さんは全部で何人になりましたか。」というものです。お客さんの人数は丸いシールに顔を描き、1で乗っているお客さんと2で乗ってくるお客さんの色を変えました。3では、それぞれの色のシールをはれば「合成」の意味を理解して、総量が分かるようにと考えました。いざ悠平にやらせてみると、3のシールをはる段階で自分の好きな色のシールをはりはじめ、シールはりに夢中になって、私がストップを掛けるまで、数を数えることを忘れてしまいました。

「そうくるか・・・」と思い、次の問題では、悠平には1の色のシールと2の色のシールだけを渡して「同じ数ずつはってみよう」と仕切り直し。これでようやく、「合成」という問われている内容を理解できたようです。下部には、書くのが苦手な悠平でも式を完成できるように、数字を書いたシールを用意して、足し算を成功させました。

バスのお客さん問題で「5の合成」までを一通りやり、次にこれまた悠平が好きな電車の車両のシールを使って「連結すると何両になる?」という問題を作りました。シールは市販のプラレールのシールを使いました。今回も車両の数は毎回数えながらですが、合成の意味は分かったようで、スムーズに式を完成させることができました。

1桁の足し算でも、暗算できるようになるにはまだまだ時間がかかりそうですが、繰り返し繰り返し練習して、頭に染み込んでいくよう継続していきたいと思います。冬休みの目標は「10の合成」かな。