誕生日ありがとう

妻(yuheimama)です。前回、ひらがなの練習方法として「モールで文字練習」を紹介しました。この練習は昨年8月から始め、かれこれ半年になります。この練習を続けてきたことで、なぞり書きや手本を見て書く力が確実についてきたと感じていたのですが、先日ついに、手本もなしに、自力で「ゆうへい」と書くことができました!

それはST(言語)の時間の終わりに、先生と私が課題への評価と次回以降の取り組みについて話し合っているときのことでした。悠平は先生と私の話が終わるまで椅子に座って待っていなくてはならなかったのですが、突然「ゆうへい かく」と言って、鉛筆を持ちました。私はてっきり、顔の絵を描くのかと思ったのですが、見ていると鉛筆の動き方が、私のイメージとは違っていました。「え?」っと思っている間に「ゆ」の字が現れ、悠平がひらがなで自分の名前を書こうとしていることに気が付きました。私は驚き、感激して、思わずSTの先生に向かって「先生、私泣きそう‼」と言って、また悠平の鉛筆の動きに視線を戻しました。ゆっくり、そして一生懸命、鉛筆を動かす悠平。ついに自力で自分の名前を書くことができました。

STの先生も「お母さん、私も泣きそうよ!」と言ってくださり、二人で悠平を思いっきりほめました。出来過ぎた話に思われるかもしれませんが、その日は私の誕生日。私にとっては「ゆうへい」の四文字が、最高のプレゼントになりました。

STの評価は「予想していたよりも2カ月早く書けた」というもの。喜び勇んで、学校の連絡帳にもこのことを書くと、学校でも先生が手を軽く添えつつも、自分で鉛筆を動かして「ゆうへい」と書く練習を続けていたとのこと。学校と療育と家庭学習がうまく連動して成果が出たのだとあらためて実感しました。次の目標は、名字も含めてフルネームが書けるようになること。そしてその次は…まだまだ先は長いけれど、この日の感激を忘れずに、少しずつ、少しずつ、練習を重ねていこう。

まずは大きな第一歩。頑張ったね、悠平。そして、誕生日ありがとう!