心の成長――9歳になりました

妻(yuheimama)です。昨年、大阪から東京に戻り、新しいクリニックに通い始めてちょうど1年が経ちました。先日、悠平と二人で診察に行くと、悠平の様子を診た医師が「ずいぶん良くなったねぇ」と言って、悠平と握手をしてくださいました。思い起こせば1年前の初診時、悠平は椅子に腰かけながらも体をグニャグニャさせ、医師から話しかけられても話半分という感じでした。それが先日の診察時には、医師の方を向いて椅子にじっと座って、話しかけられると「はい、分かりました」などと答えられるようになっていたのです(初診時の様子については「今年度の療育」を参照ください)

この1年、クリニックのST(言語)とOT(作業療法)に通い、その時々の状態や療育方針を連絡帳経由で学校に伝え、「クリニック―学校―家庭」での療育方針に統一感を持たせるように心がけてきました。それが功を奏したのか、最近では、体幹が弱いながらも姿勢を保てるようになってきて、姿勢を保つために使っていた余分な力を、知力や気力に回せるようになったのでしょう。言葉の指示がだいぶ入るようになってきました。学校からも「言語理解力が高い」と初めて評価されました。

また、自分のことだけでなく、周囲のお友達の様子にも気持ちを向けられるようになり、学校や放課後等デイサービスでは、玄関で立ち往生している年下のお友達に声がけをしたり、頭をなでてあげたり、手をつないでエスコート(?)してあげるという姿が目撃されています! さらに驚いたのは、少し前まで頻繁にパニックを起こしていた悠平が、今ではパニックを起こしているお友達のところへ行って「どうしたの?」といった言葉掛けをしているというのです。親バカですが、そうした話を聞くたびに、母は感動してウルウルしています。

今月、誕生日を迎えて9歳になった悠平。まだまだ甘えん坊ですが、一人でできることが少しずつ増え、体つきもしっかりしてきました。幼児期は「あれができた、これができるようになった」「発達指数が伸びた」と言っては喜んでいました。この1年は認知力だけでなく、優しさや思いやりという「心の成長」を実感できたことに大きな喜びをかみしめています。

【おまけ】
今年の誕生日プレゼントには、以前、図書館で借りた『いちばんでんしゃのうんてんし』を事前に用意していました(「図書館のススメ」を参照ください)。すると悠平からのプレゼントのリクエストも、なんと同書だったのです。母、ガッツポーズです!

いちばんでんしゃの うんてんし (福音館の科学シリーズ)

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