秋の花2015

yuheipapaです。休日は悠平を連れて、電車で寺社を訪ね歩く「父子巡礼と乗り鉄」は今も続けています。最近は、季節の花を見られる場所をなるべく組み合わせるようにしています。恥ずかしいことに、50代も半ばに達したというのに、季節の花々の名前をろくに言えません。どこそこの寺は今、どんな花が見ごろかを事前に調べて出かけ、名前を知らない花を見た時には帰宅してから調べるようにしています。
若いころには、およそ花鳥風月に興味がありませんでした。したがって知識もありませんでした。花札の「フジ」と「ハギ」の違いが、色以外はよく分からなかったほどです。思い返せば、意識して季節の花に目を向けるようになったのは2年前の春、奈良県の室生寺を悠平と訪ねた際に、お寺の方から「美しいものをたくさん見せてあげてください」と言われからだったように思います。季節ごとにそれぞれの花に目を向けているうちに、四季それぞれの豊かさのようなものを感じるようになりました。
悠平はと言えば、相変わらず花よりもどの電車やバスに乗るのかが気になって仕方がないようです。それでも先日、埼玉県吉見町のコスモスまつりに行った際には、辺り一面に咲き誇るコスモスに見入っていました。いつかは彼なりに「美しい」という感情を持てるようになってくれればと期待しています。
以下はこの秋の花のスケッチです。
【鎌倉の諸寺】
英勝寺のヒガンバナ浄智寺近くのタマアジサイ

東慶寺のシオン、東慶寺シュウメイギク

東慶寺ホトトギス極楽寺近くのシチヘンゲ

円応寺のハギ、長寿寺のハギ


お彼岸の連休にはyuheimamaの両親の墓参に家族3人で岩手へ行きました。その帰り道、新幹線を仙台で途中下車して松島に立ち寄りました。伊達政宗ゆかりの古刹、瑞巌寺にお参りして遊覧船にも乗りました。瑞巌寺から徒歩5分の円通院は政宗の孫の菩提寺だそうです。政宗が欧州に派遣した支倉常長バラを持ち帰ったことにちなんで、境内にバラ園がありました。
【松島】
五大堂のハギ、円通院のヒガンバナ

円通院のバラ「黒真珠」、遊覧船


埼玉県日高市には7世紀に朝鮮半島から渡ってきた人々が住んだ高麗郷と呼ばれる地域があります。高麗神社や聖天院など、朝鮮半島との強いつながりの歴史を持つ寺社もあり、例えば高麗神社には韓国政府関係者らの記念植樹がそこかしこにあります。高麗川にU字のように囲まれ、上から見ると巾着のように見えることからその名前が付いた「巾着田」は、ヒガンバナ曼珠沙華)の名所で、その数は500万本とか。お彼岸の連休の1日、悠平とそのヒガンバナを見に行きました。まるで赤いじゅうたんのようで見ごたえ十分。大阪にいるころ、京都の東福寺で見た「紅葉の雲海」を思い出す眺めでした。帰りに寄った飯能市は中世から林業で栄えた街で、見ごたえのある古刹が点在しています。悠平は西武鉄道のいろいろな電車に乗ることができて満足そうでした。
【埼玉県日高市・高麗郷と飯能市
巾着田ヒガンバナ

巾着田スイフヨウ日高市・高麗神社のムクゲ

飯能市・観音寺のヤブラン飯能市・能仁寺のハギ

往路は西武鉄道の特急レッドアローで。ヒガンバナの見ごろの期間中は、巾着田に最寄りの高麗駅に特急が臨時停車します。実は大学時代の後半、西武池袋線沿線に住んでいたのでレッドアローは毎日見かけていたのですが、乗るのはこの日が初めてでした。


昨年春、大阪から戻ってきたのと同時に始めた坂東33観音巡礼は26カ所が終わり、残りは7カ所です。26番目に訪ねたのは埼玉県吉見町の11番吉見観音安楽寺でした。ちょうど吉見町のコスモスまつりが開催中でした。
【埼玉県吉見町のコスモスまつり】