算数あれこれ

妻(yuheimama)です。夏休みから合成(足し算)・分解(引き算)の練習を継続しています。初めはイラストなどの具体物を数えながら計算し、次のステップではより抽象的なタイルを使った計算をしていました。

そのうちに自発的に自分の指を使って計算するようになりました。ST(言語)の先生にこの話をすると、指を使った計算は数を体感することなのでとてもよいことだと教えていただき、しばらくは指での計算を続けていました。このことは学校の先生にも連絡帳経由で伝えました。こうして悠平なりに進化してきた計算法ですが、10までの合成を暗算できるまでにはなっていません。自閉症には「想像力の障害」があり、数字から数量を瞬時にイメージすることが難しいようです。言うまでもなく、10以上の計算をするには10までの合成をできることが必要ですし、今後、実生活で使うお金や時間の計算を学習するにも必要条件になります。ここはひたすら、計算問題を繰り返すしかないのか、あるいは「1+1=2」というように暗記させるしかないのかと考えあぐねていたところ、学校の個別面談で画期的な教具を見せていただきました(個別面談については「個別面談で聞いた「NC-プログラム」 を参照してください)。

教具そのものの写真はないので紹介できないのですが、教具をまねて家庭学習用に次のような教材を作ってみました。悠平は「学校でもやってる!」と興味を持ちました。


写真は、まず5までの合成を暗算でできるようになるためのセットです。使い方は、例えば「2+3」であれば、2個のスポンジと3個のスポンジを選んで、厚紙で作ったカバーの後ろに隠します。この状態でスポンジの個数を頭に浮かべて計算します。はじめに2個と3個のスポンジを見て、答えだけをイメージさせるところがミソです。この教材で何度も繰り返し練習していくと徐々に計算ができるようになっていくはず(⁉)です。しばらく学校と家庭で繰り返し練習していこうと思います。
★カバーは厚紙です                  ★カバーを外すと正解が分かります


ちなみにこの教材、材料は100円ショップで買ったメラミンスポンジと、板状のマグネット。マグネットを小さく切って、両面テープでスポンジの上面と下面に貼り付けました。

何とか3年生の間に10までの合成と分解をクリアして、次のステップに進みたいところですが、これからも学校やSTの助言を生かしつつ、焦らずに悠平のペースで学習できるように考えていきたいと思います。