ドキュメント「箸への道」

妻(yuheimama)です。悠平は春休みから、箸の練習をしています。振り返れば就学前、洗濯ばさみやトング、ピンセットで挟む動作の練習を重ね、エジソン箸という補助箸に移行しました(「療育から実生活へ―箸の練習を始めました」を参照ください)。小1でエジソン箸の指を入れるパーツを取り、長らく愛用。小4の終わりに学校でもクリニックのOT(作業療法)でも、補助なしでいけそうだとゴーサインが出ました。

そこで春休み、家庭学習の初めに割り箸でスポンジを挟む練習を開始しました。あえて割り箸を使ったのは、挟んだ後、スポンジが滑り落ちにくいと思ったからです。始めてみると、箸がうまく持てずにスポンジをつかむどころではありません。「話が違う!」と思いつつ、以前に買っていた箸の先端をつなげた別の箸(下部掲載写真の青い箸)で再トライ。なかなかうまくできませんでしたが、持ち方を確認してその後数日練習すると、こちらはスムーズに使えるようになりました。

そして再び割り箸に挑戦。今度はうまく挟めました! 悠平も自信がついてきたようで、「ご飯も割り箸で食べるよ」と発言。その夜、早速補助箸の横に割り箸を置きました。悠平はまず割り箸を正しく持つと、おかずの小鉢に箸をのばします。「つるん!」――失敗! 次の瞬間、「やっぱりこっちで食べる」といつもの補助箸に戻ってしまいました。母は思いました、「あぁ、なんでよりによって一番最初に一番滑りやすいこんにゃくに箸をのばしちゃったの…」。

それでも先日、外食時についにお箸を使用。数口ですがご飯を口に運ぶことができました。完全に箸に移行するにはまだ時間がかかりそうですが、あとは慣れ。楽しい食事の時間を訓練にしないよう気を配りながら、少しずつ練習を重ねていければと思っています。