悠平撮影「春の花2019」平成から令和へ

 yuheipapaです。
 悠平はわたしと2人で外出する際、気が向けば自分でもカメラを持って行きます。以前は子ども用のデジタルコンパクトカメラでしたが、今は、以前わたしが使っていたルミックスのミラーレス一眼レフを使っています。型式は古いのですが、しっかりと作られているのでオートモードでもちゃんとした写真が撮れます。
 悠平はわたしが撮るものを、真似をするように同じように撮ることもあれば、彼独自のこだわりで、およそわたしには想像もつかないような独創的な写真を撮ることもあります。ことしは年明け早々、わたしが右腕を骨折して、しばらくは悠平と一緒の外出もままなりませんでしたが、おおむね回復した3月以降は、休日にはまた以前のようにあちこちに一緒に出掛けています。
 今回は、平成から令和にかけての春に、悠平が撮った花の写真を紹介します。

■東京都文京区の吉祥寺

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 東京都文京区本駒込に吉祥寺という曹洞宗の寺院があって、東京の隠れた桜の名所になっています。3、4年前でしょうか。季節は夏だったかと思います。付近を歩いていて偶然この寺を見つけ、枝ぶりの良い桜の木が何本もあるのを見て、翌年の春に来て以降、桜の時期には訪ねています。わたしが撮るのを見ながら、悠平も真似をしてみたのかな、と感じる構図です。

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 ちなみにウイキペディアによると、若い世代でにぎわう武蔵野市の繁華街「吉祥寺」の地名は、江戸時代の明暦の大火で江戸市中の門前町の住民が住居を失い、かの地に移住し、開墾したことに由来するとされます。

■鎌倉の光明寺と円覚寺

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 浄土宗大本山の光明寺には、鎌倉で最大規模とされる木造の山門があり、4月に訪ねた時には中を公開中でした。せっかくの機会なので門の2階に上がって、境内の桜を撮りました。わたしも同じような写真を撮りました。

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 円覚寺は北鎌倉にある臨済宗円覚寺派の本山。緑に包まれ、鎌倉の中でわたしが一番好きな寺です。もう何度となく訪ねており、悠平もすっかりなじみの場所。ただ、これまで来たのはアジサイやヒガンバナ、紅葉の時期が多く、桜を観たのは初めてでした。

■上野公園、根津神社

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 ツツジの季節に、東京の名所として知られる文京区・根津神社に行くことにし、ついでに谷中界隈を散策しようと、上野公園から歩き始めました。そこで、シャガの花が群生している場所があるのに気付きました。東京都美術館の横を通って東京芸術大に向かう途中です。アヤメ科のシャガは花の直径がせいぜい5、6センチ程度で小さく地味な印象があるのですが、よく見ると白い花弁に紫と黄色の模様がついており、見飽きません。この時期でわたしが一番好きな花です。見つけるとたいてい、アップで何枚も写真を撮るのですが、悠平にはさほどの思い入れはないのか、群生を何枚か、おおらかに撮っただけでした。

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 上野公園から徒歩で30分弱でしょうか。根津神社に着きました。たいそうなにぎわいでしたが、何だかツツジよりも人を見に来たような気がして、あまり長居はしませんでした。

■別名「東長谷寺」の薬王院

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 奈良県桜井市の長谷寺と言えば、真言宗豊山派総本山でボタン寺として有名です。その長谷寺から移植されたボタンが見事で「東長谷寺」と呼ばれる寺が、東京都新宿区下落合にあります。いつもにぎやかなJR高田馬場駅からも徒歩圏の「薬王院」です。こんな街中にこんなお寺があったのかというぐらい、美しいボタンが咲き誇っていました。長谷寺には大阪在住当時、悠平と3回訪ねています。当時のことを懐かしく思い出しました。

■秩父、長瀞

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 大阪から東京に戻った後、秩父には3年前から約1年かけて、秩父34観音の巡礼のために何度も通いました。わたしも悠平もなじみが深い土地です。今回は、西武鉄道が池袋~西武秩父間に導入した新型特急に乗るのが主な目的でした。ついでに、首都圏ではこの時期の花の名所として知られる芝桜の丘にも初めて行ってみました。池袋発が朝の7時半。秩父に着いたのは9時前で、あいにくの曇り空でしたが、それでも芝桜はなかなかの見ごたえ。悠平も、何回もシャッターを切っていました。

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 その後は秩父鉄道で長瀞に移動。これもまた名所になっている「長瀞岩畳」にはフジが自生しているとのことで楽しみにしていたのですが、時期を逃したのか、もともとこんなものなのか、花の数は多くなく、ちょっとがっかりでした。

■豪徳寺

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 5月の休日の1日。頭が疲れ気味だったので、悠平を連れて自宅から徒歩圏内、招き猫で有名な世田谷区の豪徳寺に新緑を見に行きました。広い境内で秋は紅葉が見事なので、この時期には青葉が目に鮮やかに映ります。それだけではなくて、そこかしこにシャクヤクでしょうか、大きな花弁の花が風にそよいでいました。悠平は新緑には関心を示さず、この花と、ずらりと並ぶ奉納された招き猫を一生懸命に撮っていました。

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 招き猫の写真の1枚です。真ん中の1匹と視線が合っているようで、感心してしまいました。

 悠平は今はオート設定で気の向くままにレンズを向けてシャッターを押しているだけですが、マニュアル撮影もいろいろできる機種なので、おいおい、応用編を教えてみようかと思います。彼の感性でどんな1枚を撮るのか、楽しみです。