こども新聞購読スタート

 妻(yuheimama)です。わが家では、4月から悠平用にこども新聞の購読を始めました。こども新聞は日々のニュースを分かりやすく解説し、漢字にルビをつけるなど、読みやすくする工夫がされています。読解力が少しずつついてきた悠平に、小6の3学期、学校の担任から勧めていただいたことがきっかけです。

 ネットで「こども新聞」を検索すると、全国紙が発行する「朝日小学生新聞」「毎日小学生新聞」「読売KODOMO新聞」が表示されました。朝日と毎日は日刊、読売は週刊です。購読料はいずれも税込みで朝日1769円、毎日1580円、読売550円。さて、どれにしましょうか。

 悠平は4月から中学生になることをとても楽しみにしていました。その悠平に小学生新聞をわたすのは気が引けました。また、毎日届いても読み切れないだろうとも思いました。そこで週1回の「読売KODOMO新聞」の無料お試しサービスに申し込みました。届いた新聞はタブロイド判・オールカラー・20ページで、写真やイラスト、漫画もあって、手に取りやすそうです。悠平に現物を見せ、「週1回、こども新聞、とってみる?」と尋ねたところ、「とってみるよ」との返事。申し込みの電話をしようかと思っていた矢先、読売新聞の販売店から「KODOMO新聞、ありがとうございました」と電話がかかってきました!?

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 こうして購読スタートしたこども新聞。悠平は毎週届くのを楽しみに熟読…とはいかず、母が内容をチェックして、悠平が興味を持ちそうな記事や日々の生活、学習に関連する記事を「悠くん、それ、新聞に載ってたよ」と持ち掛けています。先日、「新・新幹線試験モデル」という記事が写真入りで掲載されていました。鉄道好きの悠平に「悠くん、こども新聞に新しい新幹線の記事が出ていたよ」と声を掛けると、「見るよ!」と言って、悠平はついに自分から紙面をめくり、記事を読み始めました。

悠平「仙台―青森間を走るんだ」
母「じゃあ、(墓参に)岩手に行くときに見られるかもね」
悠平「いや、無理だと思う」
母「なんで?」
悠平「夜しか走らないから」
母「あぁ、試験車両だもんね」
悠平「うん」

 おぉ、ちゃんと記事内容を理解しています。母の質問にも因果関係を把握して答えることができました。日々の学習の成果が表れていると、母は心で笑顔です。これからも、こんなやり取りが増えていくといいなと思っています。興味のある記事から読みはじめ、徐々に紙面に掲載されたほかの記事にも目がいくように、とは期待しすぎでしょうか。

【おまけ】
 以前に特別支援学校高等部を見学したときのこと。新聞を使った授業をしていたのですが、見ると「〇〇小学生新聞」でした。知的障害児の認知力を考慮すると、そうなるのは分かるのですが、高校生に小学生新聞というのが少々切なくもありました。そんな思いを心の片隅で引きずっていた昨秋、知的障害者へのわかりやすい情報提供、情報保障に取り組む一般社団法人スローコミュニケーションのセミナーに参加しました。同法人のホームページでは、「わかりやすいニュース」https://slow-communication.jp/news/を読むことができます。

 車いすを利用している方にとって、道路の段差をなくすことがバリアフリーの一例であることは分かりやすいのですが、知的障害者にとってのバリアフリーはなかなかイメージしにくいものです。わかりやすい日本語、情報は知的障害者にとっては重要なバリアフリーであると同時に、日本語を学んでいる外国人の方々にも有用です。NHKのニュースウェブでも「やさしい にほんごの ニュース」コーナーがあります。こうした取り組みが今後も広がっていってほしいと、日々、やさしい日本語を心掛けて悠平に話しかける母は願っています。