保育園は選考落ち&お父さんから揚げ

 先週の木曜日(2月4日)、世田谷区子ども部保育課から通知が届きました。以前のエントリー(「春から保育園?」)に書いたとおり、区立保育園への入園を申し込んでいたのですが、書面には「ご希望に添えませんでした」とありました。同封の「世田谷区内認可保育園平成22年4月入園選考について」との表題の文書によると、入園可能数2039人に対して、3854人の申し込みがあったとのことです。社会問題にもなっている保育園への待機児童の多さを実感しています。
 待機児童の多さが話題になるのは、女性が結婚、出産した後も働くのが普通になってきたことの裏返しです。ただ相対的に数が少ないとはいえ、わが家のように親の健康状態から子育てに困難を生じているケースもあります。ほかにも様々なケースがあるでしょう。行政としては、受け入れ枠の絶対数が足りない以上、優先順位に何らかの基準を設けなければなりません。両親ともに働いている場合の優先度が高いのですが、区民からは苦情・異論もあるのでしょう。世田谷区も頭を痛めているようです。
 区の通知には「お問い合わせの多い事項」をまとめた書面も同封されており、優先順位については、よくある意見の例として「外勤者を優遇すべき、または自営を優遇すべき」「所得が低い世帯を優遇すべき、または所得が高い世帯を優遇すべき」「有償で認可外施設に預けている世帯を優遇すべき、またはどこにも預けられない世帯を優遇すべき」「定められている実施基準や調整基準に表れない大変な状況を勘案すべき」の4つが載っています。ちなみに「所得が高い世帯を優遇」とは、それだけ納税額が高いからという主張なのでしょうか。
 これに対して区の考えとしては「保護者間でも立場の違いから様々な異なる(相反する)ご意見をいただきます。こうした背景としては、受け入れ可能数に対して申込者数がはるかに上回るという現状があります。このため、何より、保育施設整備による受け入れ枠の拡充が本質的な課題であると認識し、急ぎ整備を進めて参ります。」と書かれています。これを「お役所答弁」と受け止めるかどうかは人それぞれでしょう。希望者全員が受け入れられるようになればいいなと思います。
 悠平は来年春からは幼稚園に入れる見込みですが、それまでの1年余りをどうするか。いずれにせよ自助努力で乗り切るしかないわけですが、妻と相談しているところです。
 さて、今夜(2月7日)の夕食は、悠平が大好きな鶏のから揚げとフライドポテトをわたしが作ってみました。悠平は離乳食が終わるころから偏食が激しくなり、現在、進んで口にする料理はほかにハンバーグやカレーライスなど極めて限られています。冒険せずに決まった食べ物で安心するということなのか、これも「悠平ルール」なのかもしれません。

 ふだんの料理に揚げ物は妻に調理の負担が大きく、いつもはお惣菜を買っているのですが、休みの日ぐらいは手作りの出来立てを、と奮起しました。もともとわたしは一人暮らしだった時期が長く、料理も趣味と実益を兼ねてけっこうなキャリアがあります。揚げ物は油の始末が面倒で今まではほとんどやっていませんでしたが、料理の入門書を見ながらから揚げに初挑戦。シンプルな味付けながら、ふっくらジューシーに出来上がりました。
 悠平は食事に対しては感情を顔に出さず、好きなものも淡々と、と言うか黙々と食べ進めます。今夜も無言でから揚げにかぶりついていました。「おいしい」と言ってくれるわけでもないのですが、その食べっぷりの良さをみると、間違いなく「お父さんから揚げ」を気に入ったようです。次回以降、味付けも色々試してみて、少しずつ悠平の食の世界も広げてやりたいと思います。