奈良のシカ、こいのぼり、阪急レイルウェイフェスティバル

 ことしのゴールデンウイークはカレンダー通りに休むことができました。白浜への家族旅行のほかにも、悠平を連れてあちこち出掛けました。
 連休の後半、悠平と二人で奈良の大仏を見に行きました。インターネットの日本史をテーマにした子ども用サイトで、大仏の鋳造をモチーフにしたゲームがあり、悠平のお気に入りの一つでした。大阪に移り京都や奈良が近くなって、悠平にも寺社や仏閣をはじめとして日本史の舞台をいろいろ見せてやろうと妻とは話しています。その中で、最初に連れて行くのは奈良の大仏と決めていました。JRで京都に出て奈良線に乗り換え、奈良へ。わたし自身、寺社を見に訪れたのは大学生の時以来、約30年ぶりです。

 てくてく歩いて行くと、興福寺の辺りからシカが出没するようになりました。奈良公園のシカも、悠平に見せてやりたかったものの一つです。鹿せんべいを買って、手に取って食べさせてやると悠平は大喜び。自分でもケラケラと笑いながら、せんべいを食べさせます。それだけでは飽き足らなくて、さかんにシカの首筋に触ったり、両手でごしごしと背中をさすったり。シカは逃げる風もなく、されるがままでした。

 東大寺では、約30年ぶりに目にする大仏殿の大きさに、わたしはあらためて感心しましたが、悠平はと言うと、中に入って大仏を見ても特に驚いたり喜ぶ風もありません。大仏殿の中に、伽藍や大仏殿を模したミニチュア模型がいくつか展示されているのですが、むしろそちらの方への興味が大きいらしく、へばりつくように眺めていました。

 東大寺では大仏だけでなく二月堂や三月堂も必見なのですが、悠平と一緒のときはゆったりペースを心がけることにして、今回は大仏だけ。帰りは近鉄で、せっかくの機会なので悠平を特急のビスタカーに乗せてやりました。

 このほか、高槻市を流れる芥川のほとりで開かれた「高槻こいのぼりフェスタ1000」に、妻と悠平と3人で出かけました。もう20年続いているイベントで、芥川の上に泳ぐこいのぼりは1000匹に上るとか。転勤が決まって東京から部屋を探しに来た時に、不動産屋さんからこのイベントのことを聞いて楽しみにしていましたが、期待以上の楽しさで、悠平も「こいのぼり、こいのぼり」と喜んでいました。

 芥川から散歩しながら、6世紀前半では最大級の前方後円墳と言われる今城塚古墳へ。最近、きれいに整備され、隣接する高槻市立の歴史資料館と併せて「いましろ大王の杜」と呼ぶようです。悠平は資料館の展示にはほとんど関心がなく、ゆっくり見ることができなかったのがわたしも妻も少し残念でした。ただ、古墳そのものは公園として整備され、たくさんの埴輪が並べられています。悠平は喜んで走り回っていました。
※「いましろ大王の杜」
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/rekishi/daiou-open.html
 住んでいるまちにこんな大きな古墳があるとは、やはり関西の歴史の厚みを感じます。


 連休の最終日8日には、妻と悠平と3人で「阪急レイルウェイフェスティバル」に出掛けました。阪急電車摂津市にある電車の整備工場を一般に公開するイベントです。事前申込制ですが、たまたま4月にネットで募集の告知を見つけ申し込んでいました。知人によると、阪急電車沿線では人気のイベントなのだそうで、抽選で外れることもあるそうです。実際、会場は相当なにぎわいで、電車に乗ったままの洗車体験などには長い列。悠平が並ぶのをがまんできるはずがないので、行列イベントは最初からパスです。子ども向けのミニ電車や、ゲームのコーナーも大にぎわいで、いずれもパス。それでも悠平は電車をたくさん見て、自分なりの楽しみ方ができたのか、パニックを起こすこともなく上機嫌でした。

 わたしが休日、悠平を連れて外出し、妻が休養のため家にいる時には「父子の時間」になります。悠平は電車大好きで、わたしも嫌いではありません。二人で出かける時はいつも電車です。連休中にはほかに、父子で阪神電車に乗って西宮や神戸・元町まで出かけたりで、悠平の「乗り鉄」ぶりもなかなかのものになってきました。大阪に来てこれまでにJR西日本、阪急、阪神近鉄大阪モノレールに乗りました。次はどの電車になるでしょうか。