冬休み家庭療育(前編)

 妻(yuheimama)です。悠平の幼稚園では23日から冬休みが始まりました。これに合わせて、冬休みの家庭療育プログラムを組みました。夏休みには1日10〜15分程度、5つ前後の課題を行いましたが、今回は約30分で10の課題を計画しました。10の課題を組むに当たっては、悠平が途中で飽きないように「お楽しみ」をところどころに組み入れることを心掛けました。

 写真は初日のプログラムで、1〜4は慣れている課題、5に「お楽しみ」のゲーム、8に悠平が好きなジグソーパズル、最後にさらに大好きなパソコンで締め、という内容です。作戦成功で、悠平は飽きることなく課題をこなしてくれました。以下に、幾つかの課題内容を紹介します。
1の「はさみ→のり」は、はさみで切ったものをのりではる課題です。今回は『きって はって こうさくブック1』(講談社)を使っています。本を開いてやろうとするとほかのページに気がいってしまうので、見開き完結になるようカラーコピーをして準備しておきました。また、ページによっては、例えばりんごの果実をりんごの木の好きな場所にはるというようなものもあるのですが、「自由にやっていいよ」「好きにやっていいよ」と言われると、想像力の障害ゆえか困ってしまうようなので、はる位置が決まっているページだけをピックアップしました。

 2の「えんぴつでかく」、3の「ぬりえ」は、夏から引き続き取り組んでいる課題です。夏休み前、ほとんど自力で書けなかったことを思うと格段の進歩ですが、現在の課題は鉛筆やクレヨンの持ち方です。細長い筆記具を親指と4本の指で握ってしまい、正しく持つことができません。自閉症療育センターwillの担当者に相談したところ、補助具として球状の発泡スチロールを鉛筆につけることを提案していただきました。willでの療育に合わせて、家でも手芸店で購入した発泡スチロールで補助具を作り、クレヨンも握る部分が丸くなっているものに変え、練習中です。

 5の「ゲーム」の狙いは簡単なルールの理解と、遊びによるリフレッシュです。初回にやった「すうじカード」とは神経衰弱のことです。カードの枚数が多すぎると途中で飽きるか、逆に熱中しすぎて次に進めなくなるかもしれないので、5組程度のカードで遊んでいます。数字の学習にもなるので一石二鳥です。ゲームはこのほかに、以前にもやったことのある魚釣りゲームや、黒ひげ危機一発、ペットボトルを使ったボーリングなどを用意しています。
 7の「やさい」は、100円ショップで購入したやさいのおもちゃと、紙に書いた野菜をマッチングする課題です。偏食のある悠平が自分の食べない野菜をどの程度分かっているのだろうかと思い作りました。初回は半分程度しかできなかったのですが、ひらがなやカタカナで書かれた名称をたどたどしく読みながら、3回目にはなんとか全部できるようになりました。マッチングがすいすいとできるようになったら、これらの野菜を使って買い物ごっこをやってみたいと思います。

 8の「パズル」は、公文のジグソーパズルを使っています。公文のパズルはSTEP1(2・3・4・6ピースのセット)からSTEP5(96・117・140ピース)まであります。悠平は3歳のときにSTEP1から始め、STEP3(24・35・48ピース)まで持っているのですが、STEP2(9・12.・16.・20ピース)の12ピースを超えた辺りで途中放棄することが多くなり、このところご無沙汰していました。ですが嫌いになったわけではなく、むしろ関心は高いので、遊びとしてではなく、あえて課題としてSTEP1の6ピースから始めました。久しぶりのパズルに今のところニコニコ顔ですが、冬休み中に20ピースをクリアできるでしょうか?
 今回はタイトルに(前編)とつけました。冬休み後半に(後編)として、その後の経過と今回紹介しきれなかった課題を紹介します。

きって はって こうさくブック(1) (おともだちドリルブック)

きって はって こうさくブック(1) (おともだちドリルブック)