「問題行動は自己主張の表れ」〜大先輩からの助言

 妻(yuheimama)です。以前のエントリー「地域で生きる――自閉症のギタリストのライブに行って」を掲載した後、ギタリスト・布施和生さんのホームページを通じて、当ブログでライブの様子を紹介させていただいた旨をメールしました。その後、布施さんのお母様から丁重なお返事をいただき、先日はお電話を頂戴しました。

 和生さんは私と同じ1970年生まれ。偶然にも、悠平が在籍している幼稚園を卒園し、梅花女子大学にも通っていらしたそうです。そうした偶然に驚きつつ、和生さんの幼少時代である1970〜80年代には、発達障害に関する情報が少なく、社会の理解も乏しく、ご両親は今以上にご苦労されたであろうことが容易に想像できました。それでもお母様は和生さんについて、今でも日々成長が見られることが楽しみで、お世話することを苦労と思ったことはないとおっしゃいます。

 悠平が幼稚園を登園拒否していることについては、「問題行動は自己主張の表れ」ととらえ、素晴らしいことだと言ってくださいました。確かに言葉で十分に自己表現できない悠平が、自傷・他傷することもなく、きっぱりと態度表明していることは肯定的にとらえるべきなのかもしれません。また教育とは、本人が何かをしたいという気持ちになる動機付けやタイミングを「待つこと」だとおっしゃいました。和生さんのギターとの出会いという経験に裏付けされたその言葉には説得力があります。布施さん、貴重なアドバイスをありがとうございました。

 自閉っ子子育ての大先輩の言葉に一つ一つうなずきながら、焦って悩んで落ち込んでを繰り返してきた3カ月を振り返りました。悠平の幼稚園への拒否反応は3カ月たった今も薄らぐことがありません。これから悠平がどうやって過ごしていくのが最善なのか…どこかに正解があるわけではなく、手探りの日々が続きます。

 本日の課題は「かたつむり」。「でーんでん むーしむし かーたつむり〜」と歌いながら組み立てました。