家庭療育――スモールだけどステップアップ

 妻(yuheimama)です。療育園から帰宅後、余裕があるときは自分から「おべんきょうする」と言うようになった悠平。飽きることなく課題に取り組めるよう、少しずつ新ネタを取り入れながら、ステップアップを目指しています。

 まずは、これまでにも何度かご紹介してきた「ちゅうしゃじょう」。1〜5まではスムースに理解できるようになり、現在は6〜8、さらには10までの理解を目指しています。白い紙に大好きなトミカのシールをはり、それを数えさせ、数字が書いている場所に置きます。数が大きくなると、数える声と車をさす指がずれてきます。うまくできないときは、一緒にゆっくり数え直すことで正解に導きます。繰り返し、丁寧に学習していきたいと思っています。

 数量の理解が進み始めたところで、数字を書く練習も組み込むことにしました。悠平は筆圧が弱く、自分一人で書くことにまだ自信がなさそうなので、カットアウトジグを使います。溝にペンや鉛筆の先を入れてなぞり書きする教具で、昨年は自閉症療育センターwillで使っていました。今年は数字の練習をするためのカットアウトジグを梅花で作っていただいたので、それを真似て家でも作ってみました。発泡スチロールのトレーに数字を書き、数字部分をカッターで切り取っていきます。「1、2、3」と書けた悠平はちょっぴり自慢げ。「しゃしんとる」と記念撮影までしました。

 以前のエントリー(「平日はショートプログラムで」)で紙芝居「じゃんけんぽん!」を紹介しました。そろそろじゃんけんでの勝ち負けを理解できるようにと考えて作ったのですが、当初は単なるお話として聞いていたようです。最近、療育園でお友達がじゃんけんをする様子を見て興味を持ちだしたのか、何度か続けてリクエストするようになりました。そこで本人が納得するまで何日も繰り返し読み聞かせをしたところ、何となくではありますが、グー・チョキ・パーの意味が分かるようになってきたようです。そこで、家庭療育の中に組み込んでいるゲーム(目的は簡単なルールを理解し、やりとり遊びの楽しさを感じることです)の前に、順番を決めるためにじゃんけんをやることにしました。勝ち負けの結果はまだ即座に判別できないようですが、グー・チョキ・パーのいずれかを正しい指使いで出せるようになりました。これからも繰り返しやって、いずれお友達とも「勝負」できるようになってくれたらうれしいです。

 さて、お盆の週は療育園も夏休みです。幼稚園ほど長くはないものの、生活のリズムを崩さないよう、家庭療育も組み込んでいこうと考えています。私が小学生のときは必ず夏休み前に日課表を作らされたものですが、悠平にも日課表を作るべきか否か・・・作ったら悠平はきっちり守りそうなのですが、こちらも日課表に拘束されて融通がきかなくなるのが容易に想像できるので悩ましいところです。