おはなし会「サポートブックを作ってみよう!」

 妻(yuheimama)です。悠平が通う療育園では、年に数回、保護者を対象とした「おはなし会」を開催しています。テーマによって、園の専門スタッフが講師を務め、障害理解の促進や支援方法の提案をしてくれます。先日は、「サポートブックを作ってみよう!」と題して、心理士の講義と各保護者による書き込み実践が行われたので、これに参加しました。

 サポートブックとは、障害を持つ子供が家族から離れ、就学・一時支援・ショートステイ(宿泊)など、初対面の人と過ごす際に、支援者やスタッフに子どもの特性やコミュニケーションの取り方、さまざまな場面での対応方法などを具体的に伝え、サポートしてもらうために読んでもらう冊子です。書き手は保護者で、書き込む主な項目は、本人のプロフィル(名前、呼び名、在籍校、持病・投薬・アレルギーの有無など)、連絡先、医療機関、障害の特徴、本人の特性、人との関わり方、コミュニケーションの取り方、好きな遊び、苦手なこと、パニック時の対応、こだわりや癖、身辺自立の状態、食事についてなどです。

 私は悠平の幼稚園入園時に、少しでも悠平の特性を知っていただき、適切な対応をしていただきたくて、悠平がその時点で何ができて何ができないか、何が得意で何が苦手か、言語能力はどの程度かを書いて、園に渡しました。そのときには「サポートブック」という言葉は知っていても、具体的にどのようなものか、作り方や見本を見たことはなく、我流で書きました。その後、梅花女子大学大学院での療育時に、サポートブック作成に関する資料をいただきましたが、まだ本格的には作成していませんでした。悠平の場合、直近では就学、いずれは転勤に伴う転校の可能性があり、サポートブックの必要性を感じていたので、グットタイミングで参加することができました。

 講師の説明を聞きながら、悠平のサポートブックを作るとしたら、パニックを起こしやすい場面とその対応、文字やイラストで書いて伝えることの有用性などは必ず書き込まなくては…と思いました。また、以前に私が幼稚園宛に作成した文書は文章のみの箇条書きでしたが、実際に保護者の方が作られたサポートブックを実例として見せていただくと、イラストの挿入やレイアウトの工夫で、より見やすく活用しやすいように感じられました。

 (写真は左が幼稚園入園時に作成した文書、右がサポートブックの見本)

 おはなし会では、「サポートブックは子どもの成長にあわせてバージョンアップして行くもの」「書くのは家族でも、あくまでも子ども本人の情報だということ」「サポートブックを使ってもらったら感想を聞いてみよう」といった話もありました。年明け、就学前にはサポートブックを作り、よりスムーズで安心なサポート得られるようにしていきたいと思います。