冬休みの家庭療育

 妻(yuheimama)です。悠平の通う療育園では、12月28日から1月第1週までが冬休みです。幼稚園に比べると短いものの、まとまったお休みなので、恒例の家庭療育を開始しました。

 まずは療育環境の整備から。机上課題に集中できるよう、課題を入れるレターケースで横に広がる空間との仕切を作りました。空間の構造化です。

 10段あるレターケースに1課題ずつ、計10課題を入れ、ケースのラベルには①〜⑩の番号を書き込みました。これらの数字を、課題内容を書いたホワイトボードの番号と一致させ、何をやるかが一目で分かるようにしました。悠平は、机を見るなり「おべんきょうやるよ〜」と慣れたものです。

 課題で使用する文房具は、写真のようなイラスト入りの仕切に入れています。これでお片づけも進んでやってくれればと期待を込めて作りました。

 次に課題内容を一部紹介します。今回、ひらがなと数字は市販のドリルで書き方を中心に取り組んでいます。カタカナは書く前段階として、読む練習を重ねています。写真はディズニー・アニメ『カーズ2』に登場するキャラクターとその名前のマッチング課題です。悠平、うれしそうです。

 名前には「メーター」「サリー」といった短いものから、「ライトニング・マックイーン」「フランチェスコ・ベルヌーイ」といった長いものまであります。短い名前のキャラクターから1回5種類ずつ取り組み、難易度を上げていく予定です。

 続いては手先の微細運動・目と手の協応の課題で、ファスナーです。ボタンを1人で留められるようになった悠平は、ジャンパーのファスナーを留めることにも意欲を見せています。ですが、なかなか成功しないので、冬休みに集中特訓です。生地にファスナーを縫いつけ、ボタンの時と同じように(「夏休みの家庭療育〜生活リズムを維持」を参照ください)段ボールにホッチキスでとめました。

 今回最後は「むかしばなし」です。悠平が好きな昔話のストーリーを、まずはイラストで「だれが/だれと/どこで/なにをした」にあてはめます。次にひらがなで書かれたカードを、イラストに合うように置きます。こうすることによって、「だれ/どこ/なに」といた概念を意識してストーリーをより理解できるように促します。

 昔話は「ももたろう」「きんたろう」「こぶとりじいさん」「しょじょじのたぬきばやし」の4本を用意しました。最終的には、複数の昔話のひらがなカードをまぜて、そこからそれぞれの昔話のストーリーを構成できるようになるのが目標と療育ママは目論んでいるのですが、悠平は私の描いたアバウトなイラストを見て、まずはケタケタ笑いながら取り組んでいます。

 このように、冬休みも悠平の興味・関心を糸口に療育課題を考えてみました。後日、今回紹介しきれなかった課題も掲載したいと思います。