入学、そしてスクールバス通学へ

妻(yuheimama)です。8日(月)に悠平が特別支援学校に入学しました。入学式には家族3人で出席したのですが、行事が苦手で、いつもと違うのが苦手な悠平は、平日に父親も一緒に学校へ行くというイレギュラーな状況に抵抗を感じたのか、「いや、いかない」を連発。一時はどうなることかと思いましたが、ちょっと強引にスーツに着替えさせ「ゆうくん、かっこい〜!」とヨイショすると本人も鏡の前でスタイルチェック! なんとか3人そろって出席することができました。入学式では療育園でクラスメートだったお友達も出席していて、少し安心したのか笑顔を見せ、式の間に立ち上がることもなく過ごすことができました。療育園での担任の先生も来てくださって、感激しました。

支援学校の入学式は小学部、中学部、高等部が同一会場で一斉に行ったので、出席者は大人数。さらに手厚い支援の支援学校ならではなのですが、先生方も実に大勢。入学式後の保護者会の間には、3月の一日入学の際に悠平を担当してくださった先生が付き添ってくださり、はじめこそ不安そうだったものの、楽しく過ごすことができたようです。帰りは保護者同伴でのスクールバス試乗。園バス恐怖症(?)だった悠平がついにスクールバスに乗ってくれました! 療育園で最後の最後に園バスに乗れたこと(「療育園を卒園しました」を参照ください)、保護者が同乗できたことなどがプラスに働いたのだと思います。

入学式は小学校の初日なのですが、私にとっては高いハードルをよじ登って無事に下りられたような気分でした。「あ〜、終わった〜!」。しかし喜びも束の間、翌日は朝起きると同時に「がっこう いかない」が始まりました。結局、療育園卒園と同時に終了しようと思っていた「ごほうび」を復活させ、悠平のカバンのポケットに「お守り写真」を入れて納得させました。お守り写真は、入学式の後にスクールバスの前で撮影した、悠平と私のツーショット。「がっこう いかない」と言われた朝に、とっさに思い付いてパウチして「だいじょうぶ、おかあさんいっしょ!」と書き込んで見せると、気持ちが切り替わったようです。玄関を出てからはぐずることなくバス停に向かい、スクールバスにもスムーズに乗りました。

 帰りには、バスから降りてきた悠平を「おかえり〜」と思わず抱きしめてしまいました。帰り道「学校どうだった?」と聞くと「たのしかった」と悠平。明日からもこの調子で通学してくれることを、ただただ祈るばかりの母でした。


【写真説明】
本文とは全く関係がありませんが、悠平が最近はまっている「こびと」です。我が家に増殖中…。

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 yuheipapaです。
 入学式には私も休暇を取って参加しました。多動の子がじっとしていられずに走り出したりと、特別支援学校ならではの光景が随所に見られました。式では、二つのことが印象に残っています。
 一つは校長先生がお祝いのスピーチの中で、この学校の生徒、児童を「チャレンジャー」と呼んだこと。学校のスタッフはチャレンジャーのチャレンジを文字通り支援し、社会的自立に向けて手助けをする役割だと、そういう趣旨の話でした。確かに悠平にとっても小学校入学は新しい挑戦、チャレンジの始まりですし、わたしたち夫婦も同じです。今では妻との合言葉になっている「試行錯誤は終わらない」との言葉をあらためてかみしめました。
 二つ目は、PTA会長の方がスピーチで「困ったとき、ここには助け合える仲間がいます」と、「仲間」という言葉を使ったことです。人は心底「仲間」と思える人と出会ったとき、利害や打算ではなく、無私で互いに助け合うことができます。実は私は労働組合活動を一生懸命にやった時期があります。2回にわたって職場を休職して計3年間、専従で労組役員をやりました。そのときに、仲間と認め合って助け合うことがどれだけ大事なことか、実地の経験を重ね、身をもって知りました。はからずも、その「仲間」のキーワードを入学式で耳にしました。予想していなかったことでしたが、気持ちがぐっと前向きになった気がしています。