新幹線でGO!  岩手・奥州紀行

妻(yuheimama)です。8月1日から4日まで、お墓参りのために岩手へ行ってきました。大阪から岩手までは、伊丹―花巻の飛行機があり、1時間半程度で行けます。実際、2年前には飛行機で行ったのですが(「無事に飛行機に乗れました」を参照ください)。今年はどうしたことか、悠平が頑として飛行機搭乗を拒否。やむを得ず、東京で新幹線を乗り継いで行くことにしました。乗車時間は5時間超。乗り物好きとはいえ、子どもには長い時間です。それでも東京―仙台間を「はやぶさ」に使われるE5系「はやて」に乗り、仙台から目的地の水沢江刺までをE2系「やまびこ」に乗り換えてメリハリをつけたからか、特に騒ぐこともなく到着することができました。
【写真説明】E5系新幹線

初日は無理をせずに移動だけにし、夕方からゆっくり温泉宿の温泉につかり、夕食をとって休みました。悠平にはお子さまランチを出してもらったのですが、目ざとくも、大人に出された地元のブランド牛・前沢牛のすきやきに気付くと「茶色いお肉くださ〜い」と言って、半分近くたいらげてしまいました。ブランド牛の味は格別、これを基準にされたら大変だと、yuheipapaとともに「これは<前沢牛>という食べ物で、<牛肉>じゃないからね」と冗談半分に教え込みました!?

2日目は午前中にyuheipapaの希望で、二・二六事件の凶弾に倒れた地元出身の元総理大臣・斎藤實の記念館を訪れました。悠平は途中から飽きるどころか最初からうろちょろして、たびたび怒られながらも記念写真だけは笑顔でチーズ。その後、神社を2カ所お参りし、昼食後、私の両親のお墓参りに行きました。

墓前では、悠平が小学生になったことを報告し、家族が健康で過ごせるように見守っていてほしいと拝みました。その後、親戚にあいさつ回りをし、従姉と冷麺のおいしい焼肉屋さんへ。親戚とは2年ぶりということもあってか、悠平は警戒気味。事前にyuheipapaが2年前の写真を使って予定表を作って見せていたのですが、家に入るのを嫌がったり、車に乗せてもらうのを嫌がってパニックを起こしたり。それでも、親戚には悠平の障害について話していたので、ありのままの悠平を受け入れてもらって、とても可愛がってもらいました。悠平も慣れると、ケロッとして従兄が飼っている犬を追い駆けたり(私は犬が苦手なので逃げていましたが…)、車の周りをうろちょろしたりとマイペースで過ごしていました。

3日目は世界遺産に登録された平泉観光です。中尊寺毛越寺(もうつうじ)などを訪れました。
【写真説明】浄土庭園が美しい毛越寺

「父子乗り鉄巡礼の旅」で足腰を鍛えている悠平は、必死の形相の私とは対照的に、急な坂道も難なく上り、お参りしました。昼食に入ろうとしたレストランが混んでいて入れないとパニックを起こし、別のレストランに入るまではなかなか切り替えができませんでしたが、カレーライスをペロリと完食。移動中にもバスやバイクなどの「乗り物こだわり」でパニックを起こし、yuheipapaに抱き上げられて参拝するなど、想定内といおうか想定外といおうか、トラブルはありましたが、この日も予定をすべてこなし、無事に宿までたどり着きました。

最終日は、従姉と一緒に時代劇のロケに使われる「えさし藤原の郷(さと)」を観光。

悠平は相変わらず走り回っていましたが、時代衣装の着付け体験をして「牛若悠平」に変身! 鎧着付け体験では「悠平義経と弁慶パパ」の2ショット写真も撮りました。また、地元の高校生による郷土芸能「江刺鹿踊」を見学。迫力ある演技に見入って、見学後には一緒に記念撮影もしてもらいました。

昼食中に地震があり、レストラン内では緊急地震速報があちこちで聞こえました。程なく宮城県で震度5強の地震があったことを知り、関西暮らしでは体感できない東日本大震災の影響にハッとさせられました。この地震の影響で帰りの新幹線は15分弱遅れましたが、東京での乗り継ぎに支障はなく、予定取りに大阪に帰り着くことができました。

こうして夏休み前半の一大イベントは無事終了。パニックはあったものの、悠平は何度も「たのしかった」と言い、親戚にも愛してもらって、親としてはとてもうれしく、感謝の旅となりました。大阪―岩手間、新幹線での往復はちょっと長かったけど、行って本当に良かったとyuheipapaと話しています。