父子で観察した「とくべつなよる」〜続・夏はセミ

 yuheipapaです。妻が前回の記事(「夏はセミ」)で書いた通り、この夏悠平はセミの羽化にはまっています。こういうことは虫が苦手なyuheimamaではなく、私の出番。先日はセミの抜け殻採取に連れて行きました。自宅マンションのすぐ前にある公園は木がけっこう茂っていて、ちょっとした森の雰囲気があります。セミもさかんに鳴いていて、引っ越してきた最初の年の夏から、セミを観察するのにはちょうどいいな、と目を着けていました。探してみると、あるわあるわ。30分もしないうちに、両手でも持ちきれないくらい集まりました。帰宅して数えてみたら27匹分でした。

 悠平が喜ぶのを見て、次のステップに進むことにしました。セミの羽化、脱皮の観察です。オペレーション名は「とくべつなよる」。なぜこの名前かというと、前回の記事にある通り、セミの脱皮から羽化する様子を描いた絵本のタイトルからです。先日の休日、「悠くん、お父さんと一緒に『とくべつなよる』を見に行こう」と誘うと、悠平は大喜び。日没後、あたりが完全に暗くなってから、2人で懐中電灯を持って公園に行きました。
 あらかじめ、抜け殻の多い木に目を着けていたのですが、いざとなるとそう簡単には見つかりません。20分ほど探し回ってようやく1匹、太い木の幹をよじ登っていく幼虫を見つけました。懐中電灯で照らしながら「ほら悠くん、動いているよ」と声を掛けると、悠平も「うごいているよ!」と興奮気味。続いてそばの木で、背中が割れて脱皮が始まっている幼虫も見つけました。「ほら悠くん、背中がパカッと割れているよ!」と、何とも神秘的な光景に私も少し興奮気味。セミの脱皮を見るのは私自身、小学生の時以来でした。
 ふと思い立って、急いで自宅に戻り、カメラを持って再び公園へ。懐中電灯のほのかな明かりで写真を撮りました。

 このまま朝まで観察していれば、セミが殻から完全に抜け出し、羽根もまっすぐに伸びて色も黒くなっていく様子を見ることができるのですが、やぶ蚊の攻撃があまりにすさまじく、ほどなく自宅に戻りました。
 さっそく写真をパソコンで再生。悠平は感動を新たにしたのか、「これ、(パソコンに)おとすよ!」とパソコンの壁紙にするよう要求。しばらく、わが家のパソコンには画面いっぱいにこの写真が写っていました。