男の子が犬を食べる???

妻(yuheimama)です。悠平が放課後等デイサービスを辞めて、午後に授業がある1日を除く週に4日は1時半過ぎの帰宅となります。夕食時間の6時まで約4時間半、どのように過ごすかを考えました。


まずは帰宅したらうがい手洗いをしてちょっと休憩。お茶を飲んだり、連絡帳を読みながら、学校での出来事を話すようにしています。その後、体を動かすために公園に遊びに連れて行きたいところなのですが、本人はパソコンへまっしぐら。1時間ほどゲームをしたり動画を見て楽しんでいます。3時を過ぎたころに「お勉強して、おやつにしようか」と声を掛け、「家庭学習→おやつ」へと切り替え。学習の後におやつというお楽しみを設定するのが、スムーズな切り替えのためのポイントです。おやつ後は、再びパソコンに戻ることもあれば、一緒にコチョコチョ遊びをしたり、絵本を読んだり、一人でトランポリンやトミカプラレールで遊んだりして2時間くらい遊んでいます。

実は放課後デイを辞めるに当たり、何か習い事をと思い、音楽療法、障害児対象の体操教室、感覚統合を踏まえた体育の家庭教師などを探し、悠平に写真を見せながら説明して聞かせたのですが、いずれも拒否。体験レッスンすら嫌がったので、ここは無理強いせずに学校に休まず通うことを優先させることにしました。2学期が始まって1カ月弱、秋の遠足が目標になって、ようやくバスにスムーズに乗れるようになったので、しばらくは慎重に過ごしていこうと思ってます。

そんなわけで、連日のように取り組むことになった家庭療育・学習を一部紹介します。まずは「ことば」の学習。悠平は今、3語文以上の文章を話せるようになっているのですが、「てにをは」がおかしかったり、能動態と受動態がこんがらがっています。以前、小児神経内科の主治医から「助詞は使える?」と聞かれ、現状を話すと「まぁ、大目に見てやって」と言われたので、私もそんなに神経質にはなっていないのですが、以前のエントリー「夏休みの生活 その2」で紹介した「あそびっくす! まなびっくす!」に助詞や能動態・受動態の使いかたを練習できるカードが入っていたので、1回に4〜5枚程度取り組んでいます。カードには人が何かをしている絵が描いてあり、それを見て「だれが/何に/○○した」という3語文を答えさせます。

試しにやってみると、悠平は写真左のカードを見て「男の子が わんちゃんを 食べる」と答えてしまいました!? 「えぇ! わんちゃんを食べちゃうの?」と悠平に聞き返すと、さすがに文のおかしさに気が付いたらしく笑っていましたが、正しく言い直すことができません。そこで私が絵の部分部分を指さしながら「男の子が 犬に ご飯をあげています」と言いなおすと、納得して言い直すことができました。そんな感じで、何枚かのカードを繰り返し、練習しています。

また、「かず」の学習では、すでに1〜10までの数量を理解している悠平に、数の大小を考えさせています。まずは数字カードを見せて「少ない/多い」に置きます。確認のため、数字カードをひっくり返して、視覚で確認します。初めは滅茶苦茶だった回答も、最近ようやく考えてから置くようになったのか、正答率が上がってきました。

また、足し算の導入として、写真のような問題用紙を用意しました。エクセルで枠を描き、バスにして、そこに顔を書き込んだカラーシールをはって、数えながらの足し算です。文章題にすると「バスに1人乗っています。次の停留所で○人乗ってきました。バスには何人乗っているでしょう?」となるところですが、想像力の障害からか文章をイメージしにくい自閉症児。まずは、好きな乗り物とおもしろいシールを使って入門編です。

このほかにも悠平が苦手な「切る」「折る」などの課題を交えて、1日15分程度。これまでの療育で「継続は力なり」を実感しているので、焦らずに悠平のペースで学習していきたいと思います。