初めての鎌倉、お気に入りは

yuheipapaです。5月の連休中に、大阪から東京に引っ越してから初めての本格的な「父子乗り鉄と巡礼」の日帰り旅行に、悠平と一緒に鎌倉に行ってきました。
大阪にいたころは、休みのたびに京都や奈良、さらには滋賀、和歌山、兵庫と近隣の寺社を巡っていました。歴史の古い、見ごたえのある寺社がそれだけたくさんありました。行こうと思いながら行かずじまいだったところも少なくありません。観音霊場巡りを重ねながら内省を深め、わたし自身いろいろ思うところを得られたのも、以前このブログで書いた通りです。悠平にとっては出不精になるのを避ける、山寺へ山道を歩くなど運動になる、というメリットがあることに加え、悠平自身は何よりいろいろな電車やバスに乗れることもうれしかったようです。
東京では、同じようなペースで寺社巡りをするのはどうも無理のようです。わたしの仕事は転勤で交代制に変わり、週に1度は帰宅が明け方になります。このシフトが週末にかかると、悠平と休日がそろっても体力の回復が最優先で、お出かけは次の機会になってしまいます。また、東京では寺社や文化財の状況が関西と異なり、ありていに言えば毎週行きたくなるほどのものはない、ということもあります。それでも、関東一円に渡る坂東三十三所の観音霊場巡礼や、鎌倉五山をはじめとした寺社の参拝などを、少しずつ進めていこうと考えています。
さて、悠平を連れての初の鎌倉行きでは、東京・世田谷区のわが家からの往復に際して6種類もの電車に計10回乗りました。以下の通りです。
【写真説明】東急田園都市線(車両は東京メトロ

【写真説明】JR南武線

【写真説明】JR湘南新宿ライナー

【写真説明】湘南モノレール

【写真説明】江ノ電

【写真説明】JR横須賀線

悠平は江ノ電に乗るのを楽しみにしているようでした。それならついでにと、ルートとしては遠回りになるのですが湘南モノレールも組み込み、豪勢な乗り鉄の旅になりました。
訪ねたのは江ノ電沿線の長谷寺鎌倉大仏高徳院)、JR横須賀線北鎌倉駅近くの円覚寺、それに鶴岡八幡宮です。どこに行ってもものすごい人出で、いささかうんざり。特に江ノ電は午後には始発駅の鎌倉駅で入場制限がかかるほどで、各電車とも都心のラッシュ時並みにぎゅうぎゅうの超満員でしたが、悠平は不平一つも言わず、がんばりました。ゴールデンウイークや紅葉期の京都でも、探せば静かにお参りできる名刹、古刹はあるのですが、考えてみれば京都よりはるかに狭い鎌倉に東京をはじめ近隣から観光客がどっと押し寄せてくるのですから、込み合うのは当たり前かもしれません。
悠平はさぞかし乗り鉄に満足したのではないかと思い、帰宅後、「悠くん、何がいちばん楽しかったですか」と尋ねてみたら「かまくらのだいぶつが、いちばん楽しかった」と、わたしとしては意外な返事でした。確かに昼間、大仏の前に悠平を立たせて写真を撮った際に、悠平が「だいぶつと同じかお!」と言いながら目を閉じてすましたような顔をしたので大笑いしてしまいましたが、江ノ電よりもモノレールよりも大仏とは…。大阪に住んでいた当時に、奈良の大仏にも3回連れて行ったのですが、さしたる興味は示していなかったこともあり、この反応は本当に意外です。yuheimamaによると、前夜も悠平は正座をして目をつぶり、両手を合わせて「ゆうへいくん だいぶつさま!」と、大仏の予行練習(?)をしていたそうです。鎌倉の大仏の何がそんなに悠平を引きつけるのか。乗り鉄と巡礼を重ねながら探っていくことにしようと思います。
【写真説明】悠平お気に入りの鎌倉の大仏。歌人与謝野晶子は「美男」と詠んでいます