子ども部屋の構造化 in 東京

妻(yuheimama)です。大阪から東京に戻ってきて、半年余りが経ちました。今住んでいる自宅は、大阪に引っ越す以前にも住んでいたので、引っ越しに際してリビングなどは大きくレイアウトを変えずに「元に戻した」といった感じなのですが、そのほかの部屋は大幅にレイアウトを変更しました。一番大きな変更点は、子ども部屋の独立・構造化です。構造化とは、どこで何をするのか目で見て分かるように、空間を仕切ったり配置したりすることです。一つの空間を多目的に使うと混乱を来すお子さんの場合も、構造化することでその場その場でやるべきことがはっきり分かると、落ち着いて取り組むことができるようになるといいます。

大阪在住時、悠平が小学校入学後に可能な範囲で子ども部屋を構造化しました。その結果、寝かしつけは必要ですが、一人寝をできるようになったり、どこに何があるか悠平自身が理解できるので、身辺自立にも少なからず向上がみられました。

※以前の構造化に関する記事は、以下を参照ください。
「効果てきめん! 子ども部屋の構造化 その1」
「効果てきめん! 子ども部屋の構造化 その2」
「子ども部屋構造化のポイント」


そこで、東京に戻ってからも悠平の部屋に関しては構造化を意識したレイアウトにしました。広さは大阪での部屋とほぼ同じ5畳。ただし、クローゼットの位置やドアの開け閉め空間の関係で、以前より活用できる空間はやや狭くなっています。それでも何とか「分かりやすい」空間づくりができたのではと思います。悠平は初日から、戸惑うことなく過ごすことができました。


その一方で、なかなか活用されていない部分がありました。衣類用チェストの上に置いたカゴです。写真の5段チェストは大阪で購入したもので、引き出しには何が入っているか、イラスト付きのメモをはってあります。そのためか、着たい服を出したり、学校の持ち物を自分で出すことも、時々ではありますができるようになってきました。


チェストの上にはカゴを3つ並べ、左から順に「脱いだパジャマを入れるカゴ」「その日に着る服」「学校へ持っていくもの」を入れるようにしています。


これまで一番苦手だったのが、脱いだパジャマを入れることでした。しかしこれが、ここにきて改善されてきました。2学期が始まってから、気が付くと「パジャマ」のカゴに無造作ながら脱いだパジャマが入っているのです! 構造化を試みて通算約1年半、夏休みのチャレンジ日記で「パジャマをたたむ」という課題を設定して、根気よく声がけを続けたのが実を結んだようです(夏休みのチャレンジ日記については「もうすぐ夏休み」を参照ください。)。

親にしてみれば、時間をかけて考えに考えて行動に移した構造化。それからすると、パジャマの片づけなど、とても小さなステップに過ぎませんが、こうしたステップの積み重ねが身辺自立の向上に寄与するのだとあらためて思い、引っ越し後半年にして、記しておきたいと思いました。