雨でも乗り鉄・巡礼できるようになりました

yuheipapaです。
大阪にいたころは毎年この時期、悠平と一緒に寺社巡りに出かける際の楽しみは紅葉でした。その以前、東京にいたころは花と同じく紅葉を見て「美しい」と思うようなことはまったくなかったのですが、変われば変わったものだと自分で思います。巡礼がもたらした変化の一つかもしれません。この秋も11月に入ってからは、休みのたびに東京都内の紅葉を求めて、悠平と一緒に社寺めぐりを続けています。11月最後の週末の一日は調布市深大寺から日野市・高幡不動尊金剛寺を回りました。朝からくもっており、雨の確率が高いことも予報で分かっていたのですが、yuheimamaが疲れ気味でなるべく休ませたかったこともあって、思い切って午前中、早めに家を出ました。
自閉の子と二人での外出はいろいろ気を付けなければいけない点があるのですが、雨もその一つ。悠平は手の力が弱く、傘をなかなかしっかりと持てずにいました。リスクは雨に濡れることだけではありません。道を歩いているときは、ただでさえ脇見やよそ見が多いのに、傘を持つことに気を取られて危なっかしさが倍増。そのため今までは、雨が降っていたり、降りそうなときは外出はあきらめていました。降っても小雨ですみそうなときも、傘ではなく雨合羽を持って出かけていました。しかし最近は、通学の際には傘をずいぶんしっかり持てるようになったとyuheimamaから聞いていました。この日は、もしも本格的に雨が降ってきたらコンビニで傘を買って持たせてみようと思い、出かけることにしました。
電車を乗り継いで京王線調布駅に着いたところで、パラパラと降ってきました。大した雨脚ではなかったのですが、駅前のパルコのビルにユニクロがあるのに気付いたところで、悠平に折り畳み傘を使わせてみよう、との考えが頭に浮かびました。ユニクロの傘は軽いので、持ち運びは大して負担になりません。外出専用です。さっそくユニクロに行って1本買いました。悠平が選んだ色は明るい水色。雨の中でも遠目に目立ちそうです。
ビルを出てバスに乗り15分ほどで深大寺です。天台宗の古刹で、周辺にはそば屋さんが立ち並んでいることでも知られます。バス停から参道を通り、山門に来たところで雨脚が急に強くなりました。先ほど買ったユニクロの傘を取り出し、わたしが開いた上で悠平に渡しました。「しっかり持つんだよ」と声を掛けると「はい」と大きな声で返事。以前はまっすぐに持っていることができず、傘が傾いたりして濡れていたのですが、この日は両手で柄を持ち肩にかつぐようにしながら、しっかり持ち続けることができました。ただし、折りたたんだ状態の傘を開いたり、開いている傘を閉じたり、折りたたんだりはまだうまくできないので、わたしがやります。それでも以前は雨が降ると外出をあきらめていたことを思えば、格段の進歩です。また一つ、悠平の成長を感じ取りました。
【写真説明】高幡不動尊の境内で外出専用の傘を持つ悠平。深大寺から高幡不動尊に移動するころには雨も止んでいたのですが、撮影のために悠平に傘を持たせました。悠平もこの傘を気に入ったようです。

 以下はこの日の紅葉です。深大寺では雨がかなり強くなり撮影も大変でしたが、高幡不動尊では日も差してきて、真っ盛りの紅葉がとてもきれいでした。東京にもこんなにきれいな紅葉があったのか、と少しばかり驚きました。昨年まで、京都や奈良の有名な紅葉をあちこち見てきましたが、そのどの場所にも引けを取らないように思います。
【写真説明】深大寺では激しい雨

【写真説明】雨の中の紅葉の撮影。露出をあれこれ変えたりしましたが、なかなか晴れの日のようにきれいには撮れません。

【写真説明】いろいろ試していて、至近距離でストロボを使うとこんな写真になりました。

【写真説明】高幡不動尊では日が差してきて、いろいろな写真を撮ることができました。



【写真説明】帰りに乗った京王電鉄の8000系電車。京王線には現在、7000系、8000系、9000系の3系統の電車が走っているそうです。悠平によると、今まで8000系だけ乗ったことがなかったそうで「ついに8000系に乗ることができた!」と満足そうでした。この記憶力にはいつも驚きます。記憶のメカニズムがわたしやyuheimamaとは違うようです。

※参考
深大寺 http://www.jindaiji.or.jp/
高幡不動尊金剛寺 http://www.takahatafudoson.or.jp/
京王電鉄・現有車両ガイド http://www.keio.co.jp/train/museum/exist/index.html