今年最初の巡礼は七福神

yuheipapaです。
今年最初の「父子乗り鉄と巡礼」は、東京の下町の寺社7カ所を巡る「下谷七福神」詣でに行きました。
七福神は福を招く神としてよく知られています。大阪で悠平と一緒に寺社巡りを始めて、関西でもいくつか七福神の巡拝コースがあるのは見かけていましたが、昨年春に東京に移って以後、東京にははるかに多くのコースがあり、七福神信仰がとても盛んなことを知りました。もっとも古いと言われる「谷中七福神」の起源は江戸時代のようで、娯楽をかねた身近な巡礼として人気を集めたのかもしれません。
各コースの特徴を調べながら、東京都台東区の地下鉄日比谷線三ノ輪駅からJR山手線鶯谷駅にかけての一帯で、6寺1神社をめぐる「下谷七福神」を選びました。徒歩で2時間足らずで回れる立地の良さに加え、決め手は、各寺社で一つずついただく「ご尊体」。七つを集めて宝船に載せて飾る縁起物グッズです。ネットでいくつか調べると、それぞれに彩色したカラフルなものもある中で、下谷七福神は金色で統一。悠平にネットの写真を見せながら「きれいな色の神様と、金ぴかの神様とどっちがいいですか」と聞くと「金いろ!」の返事。即決でした。
スタートは地下鉄三ノ輪駅にほど近い寿永寺。ここは布袋尊です。寺務所でご尊体とともに、各社寺のご朱印をいただいていく色紙を購入。3種類あるうち、七福神それぞれのイラスト付きにしました。悠平はこのご尊体がとても楽しみだったようで、「神さまの人形を見る!」と催促。袋を開けて取り出して見せると大喜びで「では、次の人形を買いに行きます!」「次のお寺はどこですか」と、自分から歩き始めました。
事前に調べたとおり、悠平と一緒のペースで7カ所回っても1時間半ほどで終了。人気の谷中七福神では、各寺院で行列ができるような情報もネットで見かけましたが、こちらはどこもスムーズに進みました。静かな下町の街並みを父子でてくてく。悠平は「今ぼくは、しちふくじんを歩いている!」と口にしたりしていました。自分の行動を確認するかのような、この口ぶりは、悠平が本当に楽しいと感じているときにしか出てきません。いい正月の思い出ができて、わたしもうれしくなりました。
【写真説明】最初に訪ねた寿永寺布袋尊。口の中にお賽銭を入れました。英心寺の大黒天は左右にも顔があり「三面大黒天」と呼ばれています。珍しい。
 
【写真説明】「おそれ入谷の鬼子母神」で名高い鬼子母神も福禄寿を担当。東京スカイツリーもよく見えました。
 
【写真説明】帰宅して七福神を宝船に乗せました。後ろは色紙。漫画家の故赤塚不二夫さんとも縁があるようで、道中こんなイラストも見かけました。
 
この日は午前中、東京・駒込にある旧大名庭園六義園に出掛け、獅子舞を見学。悠平はもちろん、わたし自身もライブの獅子舞を見るのは初めてで、楽しい経験でした。その後、神社用のご朱印帳を購入する目的もあって、文京区の根津神社に回ったのですが、入り口の鳥居にまで参拝の順番を待つ人たちの行列ができており、ちょうど昼食の時間帯になっていたこともあって断念。下谷七福神の後は江東区門前仲町へ行き、富岡八幡宮に寄ってみましたが、ここも行列で断念。もう日が暮れていましたが、最後のチャレンジで神田明神に行き、行列に並びましたが、30分ほどで悠平が限界に。「もう家に帰る」とプチパニックが始まったところで、この日の神社の参拝とご朱印帳の購入はあきらめることにしました。最後の神田明神は親の都合で悠平に無理を強いたかもと、今年最初の反省です。

移動は東京メトロでした。渋谷で1日乗車券を購入。半蔵門線南北線、千代田線、日比谷線東西線丸ノ内線の6線を利用し、「乗り鉄」の方も十分に楽しみました。帰宅途中に新御茶ノ水から表参道まで乗った千代田線の車両「16000系」は、悠平は初乗車とのこと。昨春以降、東京メトロにも悠平と一緒に何回となく乗って、いつどの車両に乗ったかなどはわたしの記憶にはまったく残っていないのですが、やはり悠平の頭のつくりはわたしと違うようで、その記憶力にはあらためて感心しました。
 
【おまけ】
元日はyuheimamaも一緒に、3人で東京・世田谷区の九品仏・浄真寺に初詣に出かけました。午後は時折、横なぐりに雪が降る寒い日でしたが、おみくじはわたしが「大吉」、yuheimamaが「小吉」、悠平が「吉」でした。3人で今年もがんばっていこうと思います。