図書館のススメ

妻(yuheimama)です。以前にも触れましたが、最近はよく図書館を利用します。自宅にある悠平の絵本棚が満杯に近い状態であることもあり、定期的に図書館で絵本を借りて楽しんでいます。さらに、特に気に入った絵本を購入するということもあります。

例えば、シリーズででている「バーバパパ」の絵本は自宅に2冊あり、それ以外のシリーズを図書館で借りています。また、悠平が大好きな『ガンピーさん』シリーズの著者ジョン・バーニンガムによる『ショッピング・バスケット』は大当たりでした。お使いに出かけた少年が帰り道に、熊を初めとするいろいろな動物に出会って、買ってきたものを要求され、それを少年なりにかわしていくというシュールなストーリー展開。悠平は道ばたに突然現れた熊や二本脚で立っている山羊に、「いや、いや!」と言っては大笑いして、部屋を転げ回って大受けしていました。この絵本は品切れあるいは絶版で、すでに市販していないため、図書館があったからこそ出会えた本です。

また先日は、悠平が持っている『いちばんでんしゃのしゃしょうさん』という、中央線の車掌さんの仕事ぶりが描かれた絵本の姉妹編『いちばんでんしゃのうんてんし』を借りてきたところ、興味津々でした。

いちばんでんしゃの しゃしょうさん (福音館の科学シリーズ)

いちばんでんしゃの しゃしょうさん (福音館の科学シリーズ)

いちばんでんしゃの うんてんし (福音館の科学シリーズ)

いちばんでんしゃの うんてんし (福音館の科学シリーズ)

『うんてんし』のほうは、出版されていることを知らなかったのですが、図書館の絵本コーナーを物色しているときに発見しました。最近は街の本屋さんでの絵本の取り扱いが少ないこともあり、新刊やロングセラー以外の掘り出し物を書店で見つけることがなかなか難しくなっています。そういう現状もあって、近所に図書館があるってラッキーだなと思います。

ついでながら、私自身も時々本を借り、先日はこんな文に出会いました。「こまやかな養育を受け、愛情深く育てあげられた人々は貧乏しても明るく、性質がもっと粗い人たちだったらとっくに打ちのめられていたはずの苦しみにも押しつぶされることはなかったが、それは幸福と満足と安らぎを胸のうちにたくわえていたからである」(ディケンズディケンズ短篇集』「墓掘り男をさらった鬼の話」(p22)<岩波文庫、1986年>)。この文を読んだとき、とっさに文中の貧乏という言葉を自閉症、あるいは障害と置き換えて受け止めました。悠平を細やかに養育し、愛情深く育てたい、そして悠平に幸福と満足と安らぎを胸のうちに貯え、社会の荒波の中でも押しつぶされずに生きていってほしいと願いました。

これからも悠平が楽しめる絵本を探しながら、私自身も、時に来し方を振り返り、時に行く道を照らすような言葉に出会えたら…図書館に通いながら、そんなことを考えています。