たかが10分、されど10分

妻(yuheimama)です。先月、悠平が週に1回通っている、放課後等デイサービスで個別支援計画更新のための個別面談が行われました。悠平がスタッフさんやお友達と安心して楽しく過ごしている様子を伺うことができ、私も一安心しました。面談の中で、デイサービス時間内に療育教材を出し、興味を持ったお子さんが取り組んだり、学校の宿題プリントに取り組むお子さんもいるとの話を伺いました。スタッフの方に悠平が療育課題に取り組んでいるかを聞いたところ、あまり興味を示していないとのことだったので、自宅から簡単な宿題プリントを持たせることにしました。

空間認知力の弱い悠平は、ST(言語)の課題としてこれまで運筆や点描写、ひらがなの練習をしており、STからは「あとは毎日少しずつ継続して練習することで、量をこなしていくことが大切」と助言されています。そこで、デイサービスでの宿題は、楽しい時間の負荷にならない程度に、市販のドリルから迷路を1枚と自作のひらがなプリント1枚から始めることにしました。ひらがなプリントは、新幹線の名称を書く課題にしました。夏休みに「ひらがな新幹線」ドリルとして、一部、悠平には難しい文字をなぞり書きにした、新幹線の名称の横書きドリルに取り組みました(夏休みの学習については「夏休みの家庭療育・学習」を参照ください)。夏休みに連日練習をした甲斐があって、最近ではなぞり書きをしなくても、手本を見て自力で書こうとする姿勢が見えてきたので、今回はなぞり書きなしの縦書きドリルを作ってみました。

悠平はデイサービスの時間にお友達が宿題をしている姿が気になっていたようで、「○○君と一緒に宿題やる!」と乗り気で取り組むことができるようになりました。この宿題については、連絡帳で学校の先生にも伝え、翌日には学校で先生に花丸を付けていただいています。帰宅後は、穴あけパンチで穴をあけ、ファイリング。手先の不器用な悠平にとっては、道具を使うことがこれまた課題で、学校の個別面談の際に、穴あけ→ファイリングに取り組んでいると伺ったので、家庭でもやってみることにしました。苦戦しながらも、頑張っています。

先日は、夏休みから新幹線の名称が続いていたせいか、自分からほかの特急の名前もやりたいと言い出しました。どんな特急がやりたいかとたずねたところ、小田急ロマンスカーがいいということで、早速、ロマンスカーMSE(エムエスイー)、VSE(ブイエスイー)、EXE(エクセ)、LSE(エルエスイー)のドリルを作成。カタカナはまだ、体系立てて書く練習をしていなかったので、書き順を記したなぞり書きプリントも作って、2枚1組のドリルとしました。書く量が増えるので、嫌がられないかちょっと心配だったのですが、本人はロマンスカーで勉強できることが楽しみなようで「いいよ」と言って、受け取りました。

こうした宿題は恐らく10分もかからずにできることと思います。たった10分と思われるかもしれませんが、これが1カ月、半年、1年と積み重なっていくと、バカにならない時間です。また、記憶の定着には、週に1回1時間よりも、1日10分の積み重ねの方が効果的だと、悠平の療育を通して感じています。「継続は力なり」を実感している母としては、せっせとプリントを作って、この10分を大切にしてきたいと思っています。