妻(yuheimama)です。今年も残り僅かになりました。そこで、今年読んだ本を振り返ってみました。これまでは悠平と歩むために自閉症や療育関連の本を中心に読んできたのですが、今年は自閉症に限らず、障害児者と当事者家族を取り巻く環境について考えるための本を読むことが増えたように思います。そこで今回は、年末企画(?)として、ブログ内で紹介した本と取り上げなかったけれども印象に残り、深く考えさせられた本をまとめていきたいと思います。
【親として】
障害児者の当事者家族、特に母親として感じ、考えさせられる諸々の事象を代弁してくれるような本に出合いました。ブックレビューは「母の日にエールを!――障害児を育てるお母さん仲間へ」を参照ください。
- 作者: 児玉真美
- 出版社/メーカー: ぶどう社
- 発売日: 1998/10/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 福井公子
- 出版社/メーカー: 生活書院
- 発売日: 2013/09/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【戦後70年】
今年は戦後70年の節目の年であり、各メディアでも様々な角度から特集が組まれました。私自身は、以前から戦時下における障害児者の処遇が知りたかったので、何冊かの本を読んでみました。詳しくは「戦後70年――戦時下の障害児者は?」を参照ください。
・仁木悦子編・代表(障害者の太平洋戦争を記録する会)『もうひとつの太平洋戦争』(立風書房、1981年)〜絶版あるいは品切れのため図書館で借りました
- 作者: 小手鞠るい
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2015/07/17
- メディア: 単行本
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- 作者: 杉本章
- 出版社/メーカー: 現代書館
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: 単行本
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【障害児者へのまなざし】
11月に障害児出産に関する発言が注目を浴びました( 「撤回後も残る心のざわつき――茨城県教育委員の障害児出産「減らしていける方向に」発言」 )。この発言で私が連想したのは優生思想、さらにはナチスの蛮行でした。
- 作者: 米本昌平,ぬで島次郎,松原洋子,市野川容孝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/07/19
- メディア: 新書
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- 作者: ヒュー・グレゴリーギャラファー,Hugh Gregory Gallagher,長瀬修
- 出版社/メーカー: 現代書館
- 発売日: 1996/08
- メディア: 単行本
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また、障害当事者と当事者家族、さらには社会との齟齬を考えさせられる本にも出合いました。
- 作者: アリシア・ウーレット,安藤泰至,児玉真美
- 出版社/メーカー: 生活書院
- 発売日: 2014/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 横田弘
- 出版社/メーカー: 現代書館
- 発売日: 2015/06/03
- メディア: 単行本
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【療育】
療育・学習は、ST(言語)や学校と連携しながら取り組んでいます。現状の悠平の認知レベルと今後の療育方針を考えるために購入したのは以下の本です。
StageIVの心の世界を追って-認知発達治療とその実践マニュアル(自閉症治療の到達点3)
- 作者: 太田昌孝,永井洋子,武藤直子
- 出版社/メーカー: 日本文化科学社
- 発売日: 2013/07/25
- メディア: 単行本
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新しい知識や考え方を教える教科学習は、自閉症児の場合、情報処理の仕方が健常児と違うので、なかなか手ごわいと感じています。足し算一つとっても、特別支援教育の方法論を学びながらの試行錯誤です。今後も焦らずじっくり取り組んでいきたいと思っています。
来年も、自ら学びながら悠平とともに一歩一歩、進んでいきたいと思います。