10歳になりました

妻(yuheimama)です。今月、悠平は10歳の誕生日を迎えました。身長49センチで生まれた悠平は、今では3倍近くの背の高さとなり、152センチの母はもうすぐ追い越されそうな勢いです(ちなみに靴のサイズはすでに抜かれています)。

今年の誕生日プレゼントは、本人の希望で、絵本『名古屋うみゃあもんのうた』。大阪の療育園時代に出会った『大阪うまいもんのうた』シリーズの最新作です( 「ご当地ソング(?)に大喜び」を参照ください)。図書館で見つけて借りてきたところ、大のお気に入りになりました。誕生日当日、「プレゼントは?」と催促されて、手渡しました。悠平、大満足です。

名古屋うみゃあもんのうた

名古屋うみゃあもんのうた

この1年を振り返ると、「高学年だから頑張る、我慢する」ということができるようになってきたように思います。パニックは激減しましたが、その代わり、たまに起こすパニックは威力倍増、激しさを増しています。この先、パニックがなくなるということがあるのか分かりませんが、ケースバイケースで、パニックを予防することと、あえてチャレンジさせることを考えていかなくてはと思っています。

学習面では、ひらがながほぼ書けるようになり、カタカナも時々手本を見ながら書いています。ひらがな学習では、なぞり書きをいくらやっても自力で書けない原因が、空間認知力の弱さにあるというSTの指摘が転換点になりました。モールを使った文字練習など、素人ではなかなか思い付かない学習法を指導していただいたことに感謝しています( 「モールで文字練習」 「「モールで文字練習」がコンプリート」を参照ください)。

10までの足し算・引き算は、具体物を見て数えることから始め、タイルなどの抽象物に移行、そしてようやく数字だけ見ての暗算に突入しました( 「算数あれこれ」を参照ください)。実に1年がかり…。想像力に困難のある自閉症では、数字を見ただけでは数量をイメージすることが難しいようなのですが、段階を踏んで、同じ問題に様々なアプローチで繰り返し取り組むことが必要でした。今後は2桁の計算、そして少額のお金と連動させて学習を進めていきたいと考えています。

文字も計算も、何週間、何カ月と同じような練習が続くので、「本当にいつかできるようになるんだろうか」と私の方が不安になり、くじけそうになりました。こうして振り返ると、やはり「継続は力なり」なのだと思います。高校を卒業するまでにどこまでいけるか、目標を微調整しながら、これからもあきらめずに取り組んでいこうと思います。

新しい1年も、健康に留意しながら、悠平なりの道を共に歩んで行きたいと思います。