やっぱりお金は難しい

 妻(yuheimama)です。長かった夏休みがもうすぐ終わります。今年は放課後等デイサービスに週3回通所し、合間合間にクリニックのOT(作業療法)や、映画やカラオケといったイベントを入れたため、本人にとっては充実した、母にとってはこれまでより気が楽な休みとなりました。

 夏休みには学校から宿題プリントが出されました。国語では漢字、算数では計算、簡単な文章題、お金です。いずれも復習中心の内容だったため、放デイで取り組む宿題として活用しました。お金の学習はこれまでにも繰り返し取り組み、1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉を組み合わせたイラストから、金額を正しく数えられるようになりました。先々のステップとして考えられるのは、複数の物を買ったときの合計金額を出すことや、金額に合わせて必要なお金を支払うことです。合計金額については、算数で大きな数の計算をまだ練習していないため、後回し。試しに取り組んだのが、金額に合わせて必要なお金を考える課題です。

 例えば1本75円のガリガリ君。50円玉1個では買えませんが、100円玉1個や500円玉1個なら買えます。これに正答するには、硬貨の金額を正しく把握するスキルと、金額の大小を判断するスキルが必要です。さて悠平は…。f:id:yuheipapa:20180829115549j:plain

  50円玉で「買える」、100円玉と500円玉では「買えない」と答えてしまいました。たぶん、当てずっぽうです。答え合わせをするときには、硬貨を使って確認しましたが、理解へのハードルは高そうです。

 数字については、順番としての数を覚えることは容易でも、目に見えない数量を理解するのは難しいようです。足し算の暗算ができるまでに長い時間がかかったことが思い出されます(過去記事の「算数あれこれ」を参照ください)。

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 お金も金額が意味する量、価値を理解するのが難しい。これからどんなアプローチが悠平に有効なのかを考えていかなくてはなりません。

 知的障害があり、お金の理解に困難があると、例えばコンビニで買い物をするたびに1000円札を出して、月末にはおつりの小銭で財布がパンパンになってしまうというエピソードを聞いたことがあります。大人になったとき、お金については理解度に応じて、紙幣やプリペイドカードで払うというやり方もありだと思います。ただ、悠平はまだ小学生なので、もう少し学習して、硬貨も使えるようになればと思っています。

 夏休み中、悠平は放デイの社会見学で鉄道博物館(さいたま市)に連れて行っていただきました。ミュージアムショップで買い物ができるよう、お小遣いは奮発して1000円。1000円札を自分でたたんで財布に入れさせました。お札をたたむのはたぶん人生で初めて。折り方も伝授しました。「1000円札だと、何百何十何円っていうものなら買えるからね」と言ってお見送り。お土産は500円で買った新幹線のミニチュアでした。連絡帳を見ると、「自分一人でレジに行って会計をすますことができました」とのこと。新幹線を箱から出して、ニコニコしている悠平を見ながら、悠平がスムーズに買い物ができるよう、もうひと頑張りしなくてはと意を新たにしました。親子の挑戦は続きます!