大いなる教訓~まさかの骨折

 妻(yuheimama)です。実は悠平、10月末に右腕を骨折しました。今はすっかり良くなって、元気にしていますが、いろいろと考えさせられる出来事となりました。

  10月某日、いつものように学校から放課後等デイサービスへ行き、夕方、デイの送迎車で帰宅しました。デイのスタッフから「遊んでいるときに右腕をぶつけたかひねったようで、少し気にしているようです」との報告がありました。家の中でも確かに少し腕を気にしているようでしたが、「痛い? 痛くない?」と尋ねると「大丈夫」と答え、夕食もいつも通り右手で箸を使って食べ、見た目も特に問題ないように見えました。翌朝、悠平が「学校、どうする?」と聞いてきましたが、「痛くないなら行っても大丈夫だよ」と言って、連絡帳に前日の出来事を書いて登校させました。

 昼前、担任から自宅に電話が。「ゆう君、腕が上がらなくなっています。早く病院に行かれた方がいいかと思ってお電話しました。お迎えお願いします」とのこと。私は急ぎ、学校へ向かいしました。とはいえ、学校へは電車とバスを乗り継いで1時間10分。帰りは、腕の状態が分からない悠平を揺れる電車に乗せるのは危険と思い、タクシーで4000円。支援学校の遠さが恨めしくも、とにもかくにも悠平を連れ帰りました。本人は相変わらず「痛くない」と言っています…。

 近所の整形外科を受診し、前日からの様子を医師に話すと「念のため、レントゲンを撮っておこう」とレントゲン室へ。診察室で画像を見て、医師が一声、「骨折してるよ!!」――私は「えぇ~!?」。もうびっくりです。悠平は以前から上半身の感覚が鈍い、感覚鈍麻であるようでしたが、我慢していたにしろ、骨折しても「痛くない」と言うほどとは!

 ギブスをし、帰宅してから学校や放デイと連絡を取り合い、利き手が使えないことによる介助の仕方をあれこれ考えました。翌日、放デイから責任者の方とスタッフが謝罪に来宅しました。目撃スタッフによると、ジャンプして着地のときに滑って右手で体を支えようとして負荷がかかりすぎたようでした。スタッフが見守っていても防げなかったものと判断し、誠意ある対応と受け止めました。大人たちがあれやこれやと気をもんでいるのとは対照的に、ようやく「痛い?」と尋ねると「ちょっと痛い」と答えるようになった悠平は、左手でマウスを操作してパソコンでゲームをしていました。母、笑うしかない…。

 後日、発達クリニックを受診した際に今回の出来事を話しました。主治医は「僕が知ってる一番すごいケースは、交通事故に遭ったのに、そのまま遊びに行こうとしちゃった子。周りが慌てて病院に連れて行ったんですよ。悠平君は感覚鈍麻があるみたいだから、今後は転んだりぶつけたりしたことを報告できるように習慣づけて、早めに病院に連れて行ってあげた方がいいですね」と言われました。はい、そうします。実に大きな教訓。それにしても事故も意に介さないとは、上には上がいるものです。

 その後、悠平は順調に回復。インフルエンザの予防接種に行った時、問診で「骨折治りました?」と、あまり関係なさそうな質問をされ、左腕に接種。なんとか無事に年末年始を迎えられそうです。

 慌ただしい時期になりました。皆さま、風邪、インフルエンザ、そして事故にもくれぐれも気を付けて、良い年をお迎えください。本年もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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豪徳寺の招き猫

 yuheipapaです。
 悠平の骨折治療中、休日の外出は電車に乗っての遠出は避けました。その代わり、自宅近隣を2人で散歩しました。悠平もギブスの不自由な生活で、電車に乗るのは無理と思っていたようです。
 東京・世田谷にはそれなりに歴史のあるお寺が点在しており、中には、閑静な境内に「えっ」と思うような見事な竹林があったりします。これまでも時折訪れている豪徳寺では、有名な招き猫の奉納が一段と増えていました。インスタ映えするスポットとして、海外でもSNSなどで紹介されたのでしょうか。海外からのお客さんが増えているようです。
 のんびりと歩いていると、身近なところにいろいろ発見がありました。

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豪徳寺から歩いて15分ほどの勝光院の鐘楼と竹林